笑って泣いた赤い公園のラストLIVEは音楽の教科書に載るべきものとここに断言したい

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感慨深い

 赤い公園のラストLIVEを配信ながら視聴しました。赤い公園のLIVEを観るのは去年の夏に行われた配信LIVE以来でして。観る前からドキドキしてましたね。そんでもって、今回のサポートメンバーの一人に僕の大好きなバンドの一つであるBase Ball Bear(以下:ベボベ)のフロントマンの小出さんが参加しとったということで楽しみ極まりない現状でした。

 でも解散するという事実は受け入れられないままこの日を迎えたんですよね。

 

 

 

あの大学2年の冬の日

 僕が初めて赤い公園を聴いたのは2018年の9月15日。日にちまで覚えて気持ち悪いなと思った人がいると思いますが、この日に行われたLIVEというのがTalking Rock! FESというもので。あの音楽雑誌であるTalking Rock! が主催しとったフェスに友達と行きました。その時に出演しとったうちの1組が赤い公園やったんすよね。

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   ただハマったかと言えばそうでもなくて。本格的にハマったのは「消えない」のMVがYouTubeにアップされて少し経った2018年の11月辺り。連続再生のオススメ機能が初めて役に立ったんすよね。


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 そこから狂うように聴きまくって、気が付いたら1日1回聴かんとあかん身体になりました。良い意味で罪深ぇ…。それがあの冬の日やったんすよね。

 

追い打ちをかけた「Highway Cabriolet」と大学3年のLIVEに行った日々

 そして「消えない」の他にも赤い公園の楽曲を聴き漁ったら見事にハマりましたね。それに追い打ちをかけたのが2019年の2月に上と同じようにYouTubeにてアップされた「Highway Cabriolet」でした。


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 あの曲から溢れ出す都市の夜に合う感じが自分の中でマッチして虜になったんですね。今も抜け切れずにいて未だにLINEのBGMにしてます。そして隠れながら「Highway Cabriolet」を広める活動を当ブログやTwitterやインスタでやってました。(!?)

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   そこから赤い公園の新体制初となるワンマンツアーを観に行って物販におったメンバーの方々と話したり、6月に開催されたサカエスプリングというライブハウスのサーキットLIVEも赤い公園を目当てで行ったり、12月のFUYUツアーもほぼ前列で観たりと大学3年の日々は赤い公園と共にありました。

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事態急変の2020年と大学4年の自分

 「絶対零度」がリリースされて新体制初のアルバムもリリース決定したと。しかもリリース日が僕の誕生日である4月15日やったんすよ。これは買うしかないと思った矢先にまさかのコロナウイルスの蔓延。そして緊急事態宣言が発令されたんでタワレコの店舗に行くことができんくなり、初めてタワレコのオンラインで注文したんすよね。実感ないままアルバムを楽しみつつ、ツアーも全部中止になって就活中やった自分も足止めを喰らいました。

 でも内定を貰ってホッとした時に赤い公園が配信LIVEを行うとの情報をゲットしたんですよね。急いで入金して短い日にちの中で何回も視聴してブログを書きました。新曲「オレンジ」がカッコ良かったなぁ…って思ったらあの10月を迎えたんですね。

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「青春」というテーマを基にベボベを主として卒論執筆真っ最中やった時に聞いた報せの衝撃は大きく、書く内容を変更しつつ追加する感じで赤い公園の曲を、もっと言えば津野さんの青春観を調べてまとめて反映させました。

 そんなこんなで大学を卒業する3週間前に発信された解散という情報。僕の一つの青春が大学と共に終わったとそこで思った訳です。

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それ以来の赤い公園を観て笑って泣いた配信LIVE

 悲しいという気持ちが徐々に薄れていき、赤い公園の曲を聴くことが昔のように楽しめてきたのが今年の春。晴れて僕も社会人になり日々を生きながら観た赤い公園は前に観たあのLIVEと同じで、楽しそうに曲を演奏して歌うメンバーが眩しかったんすよね。そして変態的なアレンジも健在で笑いました。

 

アルバム「純情ランドセル」に収録されとる曲がセトリの良いところに入っとること

 そんな「今更」なことばかりのLIVEで僕は「Canvas」に惚れました。春という季節を別れの視点で描き、それを歌い手の気持ち良いところにキーの最高到達点を持ってくるメロディーが上手い具合に融合されて終始胸が震えてました。改めて聴き漁らないとって思った夜でしたね。

Canvas

Canvas

  • provided courtesy of iTunes

   とかとか、アルバム「純情ランドセル」の楽曲が良いところに配置されていて、このアルバムの秘密兵器感を楽しめたセトリでもありました。上で挙げた「Canvas」や「ショートホープ」に「西東京」もそうやし、「KOIKI」と「黄色い花」もセトリの場所が絶妙でしたね。こうやって聴いた曲をアルバムで聴き返すのもLIVEならではの醍醐味。この感じも懐かしかったです。

Jyunjo Randoseru

Jyunjo Randoseru

 

とは言え「絶対的な関係」~「絶対零度」の流れはいつ聴いても良き

 今回の中で一番好きな流れがこの2曲でして。前回の配信LIVEでもこの流れがあって、その時も画面越しで独り興奮してました。

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きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 何が良いって「絶対的な関係」の荒々しいサウンドからアウトロを「絶対零度」のイントロに繋げて気が付いたらAメロに入っとるという流れなんすよ。この「えっ?いつ入ったの??」っていう流れが好きなんすよね。

絶対零度

絶対零度

  • provided courtesy of iTunes

   しかも理子さんのゴスペル歌手のような腕の振り付け。今回はラスサビでやってましたね。あれが僕は好きです。それを見過ぎて僕の喉が塩分濃度振り切って常時乾いてました。

 そんな塩分と糖分がぶつかり合った流れっちゅうのがこの2曲。いつ聴いても良いよなぁ…。

 

 

最後は前向きに終わるこれこそ赤い公園クオリティ

 本編ラストに披露されたのは「オレンジ」でしたね。最後というのが透けて見える歌詞と曲調、もっと言えばその前のメンバー3人によるこれまでの感謝を伝えるMCからの演奏やったんで涙無しでは観れなかったです。僕は終始ジーンとしてました。


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 そんなこともあってアンコールで理子さんが「これで終わったら重いなぁ」と言う一幕があったんです。当事者が言うなら尚更やなぁと。

そんなアンコール明けは

  1. KILT OF MANTRA
  2. 黄色い花
  3. 凛々爛々

が演奏されまして。赤い公園が持つ本来の明るさがここで発揮された訳ですが、それをアンコールに持ってくるっていうのも最後にして最後らしさを無くしとるっていう感じがしました。言わば笑ってさよならができるなぁと。

KILT OF MANTRA

KILT OF MANTRA

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 「KILT OF MANTRA」の怖いものなしと言えるサウンドと「黄色い花」のバンド・観客の一体感。めっちゃ楽しい!と思わされてから爆音で鳴らされたのが最後に披露された「凛々爛々」で。前向きof前向きな曲が立て続けに演奏されて震えました。ファンやメンバーに対しての未来に希望を持たせるような選曲で悲しさが消えて終わる頃には笑顔でしたね。赤い公園の好きなところはそういうとこやと思い出した次第でした。


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最後に

 新曲も披露しつつ過去曲も披露していく。過去にリリースしたアルバムから満遍なく楽曲を選曲してLIVEを行う姿はいつもの赤い公園でした。その中に笑いがあって泣きもあると。これぞ赤い公園!と言わんばかりのLIVEで観とるこっちは楽しかったです。

 思えば赤い公園を知ってからの日々というのは非常に色が濃いもので、赤い公園無しでは成り立たない日々もあったほどでした。夜に「Highway Cabriolet」を絶対聴かないといけない病気になったのもそれですし。この曲を音楽の教科書に載せてもらいつつ、LIVEの模様は映像は道徳の授業で取り扱ってほしい。文科省リアルに頼むで。

 

www.billboard-japan.com