赤い公園のオンラインLIVEは起承転結がしっかりしとる手紙のようなものやった
赤い公園のSHOKA TOUR 2020 “THE PARK” ~0日目~を観た。セトリは以下の通り。
- ソナチネ
- Mutant
- 絶対的な関係
- 絶対零度
- Beautiful
- KILT OF MANTRA
- 交信
- YO-HO
- 消えない
- ジャンキー
- 最後の花
- 夜の公園
- chiffon girl feat.Pecori
- 新曲(オレンジ)
- 凛々爛々
- yumeutsutsu
こんな感じでしたかね。前回のツアー同様にMCが無いLIVEでした。ただ、楽曲を披露するのに特化した情熱的な公演やったと思います。
情熱的な公演=赤い公園
この公式が立つのも分からんでもない。
アレンジがエグい
赤い公園のLIVEで毎回同じような演奏をしとるのを観たことも聴いたこともない。それだけ原曲からカッコ良くもかわいくもアレンジを施しとる。それが今回もあった。
「絶対零度」のサビでのドラムパターン。
タメを作ることでメリハリが生まれて理子さんのボーカルを際立たせとった。原曲とは違う感じがカッコ良さを生み出しとったり。
かと思ったら「YO-HO」はバラードっぽくアレンジされとった。
原曲の打ち込み要素はほぼ無く、ギターの津野さんがキーボードを担当して柔らかい「YO-HO」を生み出しとったのも印象深い。
原曲の感じをぶっ壊しとったのは「最後の花」でも同じ。
原曲が壮大であったのに対し、今回はイントロからバンドサウンドが全開で荒々しくも逞しいものやった。「消えない」からの流れの中に位置するのもあってロックに富んだものであった。今回の中でグッときた曲の1つ。
流れもエグい
MCが無い分、曲の流れが綺麗に当てはまっとった。今回で言えば、
- Mutant
- 絶対的な関係
- 絶対零度
- KILT OF MANTRA
- 交信
- YO-HO
- 消えない
- ジャンキー
- 最後の花
- 夜の公園
- 新曲(オレンジ)
- 凛々爛々
- yumeutsutsu
ほぼですけど、これらの曲の流れが最高でしたね。アウトロを長めに演奏して次曲のイントロに繋げたり、バスドラで場を繋げる等のことが多くありました。それによってLIVEの起承転結がいつもよりしとったんやないかなと思ったりしてます。津野さんもこうツイートしてますし。
手紙を書くような気持ちでセットリストを組んだツアー0日目でした🎸
— つのまいさ (@kome_suck) 2020年8月29日
受け取ってくれてありがとう。
また会おうね🤼♀️
"絶対"だよ?(赤い公園だけに?は?え?)#赤い公園#TOUR0日目#見逃し楽しんでね pic.twitter.com/4zE8e84cCB
個人的に好きやった流れは
「絶対的な関係」~「絶対零度」
「消えない」~「ジャンキー」
「新曲」~「凛々爛々」~「yumeutsutsu」
以上の流れっすね。
1つ目は上記で書いたようにアウトロを長めに演奏して次曲のイントロに入るとこ。
2つ目はアウトロ終わりにソーラン節のようなドラムのリズムで演奏が始まるとこ。
3つ目はギターロックで畳み掛けたとこ。
セトリを見てもこれらの曲の立ち位置は重要なんすよ。それ故に流れを止めずに演奏したことに大きい意味があると思います。
「消えない」が始まる前のバスドラ連打でチャットモンチーの「シャングリラ」が演奏されるんかなって思いましたけどね。(白目)
石野理子=多彩な表現力の持ち主
「chiffon girl feat.Pecori」でPecoriさんと理子さんがフリースタイルダンジョンしてましたけど、言葉を丁寧に繋いだ先に2人の声がぶつかる構図が最高やなぁと視聴しながら感じてました。
そういう声もありながら、「絶対零度」のサビにおけるゴスペル歌手のような手の動き。表現が正しいのか分かりませんが、両腕を前へ広げて横へヒラヒラとさせる動きが妖艶さを醸し出しとったんですよね。20才にして大人の雰囲気を纏う。そこにアイドルをやっとった石野理子はおらんかったんです。大人の石野理子がそこにはおりました。
「ジャンキー」での左手で頭の後ろを介して右頬を掴む動作や、所々で獅子舞のように頭を振り回す動作に惚れ惚れしました。この人の前世は獅子舞やと思います。
そして何より「夜の公園」での柵に座りながら歌う姿。歌詞に出てくるブランコを意識してやったと思うんですけど、照明の暗さもあってか曲の主人公になってましたね。柵に座る姿勢もブランコに座るみたいで、なりきりながら歌うその姿勢に胸打たれました。
やっぱり理子さんの表現力が今の赤い公園に良い影響を与えとると思うんすよね。やなかったら曲が瑞々しくならへん。疾走感のある曲も生まれん。そういったところに化学反応が起きとると感じてます。
新曲「オレンジ」は夕日を浴びて帰る少年少女に送りたい
E♭がキーになりながらラスサビは転調。バラードと思いながら疾走感に溢れた曲に仕上げる所に今の赤い公園の凄さがあります。例えるならこの曲か。
今を生きる少年少女にこの曲を聴かせて高校の登下校の思い出ソングとしていて記憶の中にしまっておいてほしいなと思います。音源化がマジで楽しみ。
最後に
久しぶりに観た赤い公園のLIVEは最高の一言で片付けるのにもったいないものでした。あのアレンジ力と曲の繋ぎ方。うたこすのドラムは盤石で安定しかなく、ひかりさんのベースは暴れまくっとりながらちゃんと曲を支えとる。リズム隊に揺るぎがないから津野さんのギターも映えるんやろうなぁって観ながら思ってました。そこに理子さんの声と表現力。チート過ぎて早くLIVEに行きてぇ。
正直アーカイブの期間が短かったですね。8/29の21:00~22:05くらいに本編があり、そこから8/30の22:00までアーカイブが残してあったと。1日は流石に短かったっす…。
とはいえ、短い期間だからこそ最初から最後まで何回でも観て脳裏に焼き付けたんで、集中力を加速させるようにしてくれたのは良かったと思ってます。ありがとうスタッフさん。
今度はライブハウスで赤い公園のLIVEが観れるのを祈ってます。
ありがとうございました。
— ODD Foot Works (@oddfootworks) 2020年8月29日
お邪魔しました。#赤い公園 pic.twitter.com/DH462JQ5WC