大原櫻子のLIVEが最高過ぎて2部公演を通しで観た名古屋の5月の夜(ネタバレ有)
久しぶり(約1年3ヶ月ぶり)の現場LIVEを初めての大原櫻子でキメてきました!細かく言うと学生時代にリリイベで2回くらい観たんで実質それ以来ですけど、ワンマンは初めてやったんでその魅力と美しさにやられまくりました。虜になる瞬間に出会えてめちゃんこ嬉しかったっす。
そんなLIVEのネタバレも含んだ感想をつらつらと毎度の通り書いていきます
- セトリ
- いや、ダンサーシンガーソングライターでギターを弾くとか岡村靖幸みたいなことしとるやんけ
- 「Carnival!」や「REALITY SHOW」で90年代ポップスを再来させる愛知芸術劇場
- アルバム「Passion」の楽曲はLIVE化けするで要注意
- 「電話出て」の演出で飯三杯は軽くいける
- 弾き語りにて披露された「チューリップ」に2020年の全てが詰まっとった
- 最後に
セトリ
L編
- 透ケルトン
- 踊ろう
- STARTLINE
- Love Letter
- ちっぽけな愛のうた
- miss you tonight
- Carnival!
- #やっぱもっと
- 抱きしめる日まで
- チューリップ(弾き語りver)
P編
- Amazing!
- Shine On Me
- 未完成のストーリー
- Special Lovers
- 明日も
- 瞳
- I am I
- Sing Sing Sing
- REALITY SHOW
- 電話出て
- チューリップ(弾き語りver)
いや、ダンサーシンガーソングライターでギターを弾くとか岡村靖幸みたいなことしとるやんけ
エレキやアコギをかき鳴らし、かと思えばダンスをかましながら歌っとる。素直にエグいっす。
大原櫻子って言えばギター女子っていう印象でして、アコギをかき鳴らしとる姿でギターを始めた人がいるようにも感じます。新曲の「透ケルトン」ではエレキをかき鳴らしてロック歌手になりきっとったんすよね。
かと思えばこのお方は踊れるんすよ。しかもキレッキレのダンスを披露しとって尚且つ息が切れることなくメロディーもズレないという完璧さ。そしてかわいい。もうチートやん。踊って普通に歌うって普通に体幹が強くないとできないんすよ。そういった基礎的な筋力が備わり観る者を魅了する。それに魅了されたうちの1人がこのオールドマンなんですけどね。
いや、待てよと。ここまでやっとるのって岡村靖幸以来やないけ?と観とる時になりまして。前にDAOKOと曲をリリースした岡村ちゃんですけど、あの人も踊りながら歌ってますし、ギターも当然のようにかき鳴らして作詞作曲もやっとります。
こういった繋がりを目の当たりにしたんで、僕は大原櫻子こそが岡村ちゃんなのではないかと観ながら結論付けました。
ん?大原櫻子が岡村靖幸なのか岡村靖幸が大原櫻子なのか分からんくなったんで朝まで踊ってきます。
「Carnival!」や「REALITY SHOW」で90年代ポップスを再来させる愛知芸術劇場
プレートライトやペンライトでのフリフリや観客がダンスでLIVEに参加するのがバブル期に通ずるものしかなかったんすよね。見出しで挙げた2曲で皆さん踊ってましたが、声を出すことができない今のLIVE事情だからこそ演者達と一緒に踊って楽しむのは時代のニーズに合っとると思うんすよ。
そういったことであるとか、ライトを観客が揺らすと綺麗に観えるんです。僕は3階席から「綺麗やなぁ」って観てました。LIVEにこういったライト系はいるんかなって懐疑心があったんですけど、その思いも気がつけば消えてましたね。ライトは演者によりますけどやっぱり必要でもあるなぁと思います。
踊った曲はなんとなく90年代の楽曲の匂いを感じました。懐かしさがあって、尚且つノれるという。特に「miss you tonight」がもろそれで。なんとなくEXILEっぽいんすけど、めちゃめちゃジュリアナで流れとりそうな曲な感じがして終始僕は興奮してました。心の中の青田典子がテンアゲで踊り狂ってましたね。
そういった90年代ポップスが再来したと思わせた2公演でござしたね。
アルバム「Passion」の楽曲はLIVE化けするで要注意
去年の春前に僕は以下のブログを書きました。
その頃に聴き漁ったアルバムは何かと言われたら紛れもなく僕は「Passion」と答えれるくらい大好きなアルバムなんすよね。もしかして3食のご飯よりも好きかもしれないくらいです。
その大好きなアルバムが実際にLIVEで披露されるというのは贅沢の極みで、ものの見事に化けて化けましたね。音源よりも臨場感が伝わってアルバムの潜在的なポップさが一気に放っとったのも付け加えたいっす。シンプルに最高でした。
上の曲はもちろん好きですけど、Passion楽曲はLIVEの高揚感にピッタリハマってましたね。アルバム自体跳ねる曲が多いのもあって、どっちかと言えばLIVEで化ける曲が多い印象はありましたけど、まさかここまで化けるとは思いもしませんでした…。お見事です。ごちっす。
「電話出て」の演出で飯三杯は軽くいける
アウトロのノイズが切れて照明は暗転する感じがマジモンの鳥肌モン。LIVE化けしたなぁと思わせてくれた楽曲が「電話出て」でして。原曲が醸し出すあの危ない感じがLIVEやとより鮮明に映し出される形で歌われていて胸震えましたね。そんでもって大原櫻子に何か乗り移ったかのようにサビのシャウトが炸裂してました。これがもう最高で、作詞してくれた一青窈に全力で脱帽したい勢いです。
で、この曲のアウトロが曲から醸し出しとる悲しみを表すかのように荒々しい演奏をしとったんすよね。特にギター。歪ませた感じを残しながら白色の照明がサポートギターの草刈さんに当たり、演奏を終えたら照明も全部暗転するという。この演出に鳥肌しか立ちませんでした。「シンプルにヤバかった」この一言に尽きます。例えるなら以下の4コマ漫画の4枚目の感じ。リアルで体現しとった。
学園祭 ライブ 「葵」 pic.twitter.com/kcHtyQonLz
— 羊の目。@新刊発売中! (@odorukodomo8910) 2019年10月24日
デカイ音っていうのもあったんですけど、音響さんと照明さんと草刈さんの3人の息が合わないとピッタリで終わらんかった。それを考えるとLIVEならではの空気感を味わえたのもそうですし、迫力しか無かったあの現場におれたことと鳥肌しか立たなかった演出を観れたことがすごく嬉しかったです。
ほんとにあの場面だけで飯三杯いけます。(とにかく伝われ)
弾き語りにて披露された「チューリップ」に2020年の全てが詰まっとった
LとPの本編最後に披露されたのが弾き語りによる「チューリップ-Duo-」のバージョン。DuoというよりSoloやないかい。
曲の始まる前にできたきっかけを話してまして。2020年の止まった時の流れ、忘れられない親友の死を一語一句に気持ちを込めて話していて僕は込み上げるものがありました。
彼女自身が初めて単独で作詞作曲を行った曲がこの「チューリップ」というのがインタビューで分かると思いますが、それよりも踏み込んだ話をしてました。それが上の一語一句に気持ちを込めて話すというのに繋がります。
そんなこの曲の始まりは「ただいま」と部屋に帰ってきた疲れている主人公を演じていまして。さすが女優やなぁと思いながらその後はスイッチが入ったように美声を響かせ、ギターもコードを一つずつ鳴らしてました。丁寧にギターを弾いて歌う。その姿にジーンと来ました。
そしたら最後はアカペラで歌い上げる。あの時に歌った「今日もあなたが一番好き」という言葉に震えました。毎日頑張っとる人たちに向けてのアイラブユーが大原櫻子という人物を通すとその言葉になるって思うと胸が熱くなりましたね。それと同時に辛いことがあっても前を向くというのを託されたようで僕は背筋が伸びました。しかもそこをアカペラで歌い上げる。この人は一体何者なんだ!?そう思った本編最後でした。
最後に
シンプルに歌が上手くてダンスもキレッキレでギターも弾いて…ガチで岡村ちゃんなのよ。その上にかわいい。そしてメロディーがくっきりと分かる歌の感じ。彼女に誘われて行ったんですけど、一瞬で虜になってめっちゃハマりました。最近はアルバム「V」を鬼リピです。大原櫻子の沼は最高ですわ。
で、ここから僕のLIVEに対する思いをツラツラと書かせてください。1年強ぶりに有観客でのLIVEを観ましたけど、やっぱりLIVEは必要不可欠です。それを改めて思い知らされました。
LIVEに対していろいろと言われてますけど演者は生活がかかってますし、何より閉塞感のある日常に行われるLIVEこそ演者と観客は一つになれて嫌なことも忘れられる。これこそエンターテイメントでしょと。頑張っとる人に対して応援をする大切さと同じ現場で空気を吸うことの素晴らしさ。もちろん対策を行ってますし、観客はガチの「観る客」と化して何も発してない上に空調で調整かけて空気の流れも考えながら運営をしとることを僕は発信したい。
専用サイトにて座席も打ち込んで電話番号も入力した上で送信する。届いたメールを証拠として入場するからこそ徹底しとる現場があることも付け加えたい。後は追い追い何かしらのところで発信します。
そんな話です。僕にとっての久しぶりの現場LIVEが大原櫻子で良かったです。やっぱりLIVEって良いっすね!