「藤巻亮太 THANK YOU aLIVE 2020 ~The Music Runners~」にて、藤巻さんはスリーピースバンドしか勝たん
9月3日~9月8日までの期間で配信された藤巻さんの配信LIVE。前回はピアノとバイオリンのアコースティック形態でした。
今回はドラムとベースとギタボの藤巻さんとスリーピースのバンド形態で演奏が行われました。これが良かったので書いていきますが、その前にセトリを。
アンコール
- 太陽の下
- 裸のOh Summer
- サヨナラ花束
こんな感じでした。バンド形態っていうのもあってゴリゴリのロック満載でした。では、改めて配信LIVEを振り返ってみましょう!
- 「粉雪」始まりは誰も予想できん
- 「五月雨」の破壊力がエグい
- ソロ曲がスリーピースでできるってマジ!?
- 未発表の新曲が良きすぎて朝も起きれん
- 「花になれたら」~「雨上がり」の流れがヤバすぎて絶頂
- 最後に
「粉雪」始まりは誰も予想できん
藤巻さんのギターが3カポという時点で何曲か絞れるんです。「夏のナディア」なのか「深呼吸」なのか、はたまた「粉雪」なのか。その中で選ばれたのが綾鷹ではなく「粉雪」やった訳ですね。夏なのに冬曲をやってまうところ。藤巻さんの策略に見事ハマってしまいました。
レミオロメン - 粉雪(Music Video Short ver.)
ただ、久しぶりのLIVEということもあって藤巻さんの歌唱が激アツ。粉雪も溶けるくらいの熱唱で、最初からこんなに飛ばして良いんかなって思ったら案の定喉が枯れたという。終盤に行くにつれて辛そうに歌っとる姿を観て心まで白く染められました。
「五月雨」の破壊力がエグい
「粉雪」の落ち着いたムードをぶち壊した「五月雨」のロックさと言ったらありゃしない。LIVEで化ける曲の1つで、今回も化けに化けましたね。
お前はタヌキかと言いたくなったくらい。誰が「タヌキ雨」や。
そんな「タヌキ雨」じゃなくて「五月雨」のサウンドの暴れ具合がレミオロメンの初期と何ら変わりなくて、「そりゃLIVEの定番曲にもなるわな」と思ってしまいました。いつにも増して開放のEコードが気持ち良く聴こえたのも気のせいじゃないと思います。LIVEという開かれた空間で演奏された「五月雨」こそ最初にしてラスボスやったと聴いて思いましたね。こっちの方が近いか。
ソロ曲がスリーピースでできるってマジ!?
以上の曲が3人で演奏されたんです。CD音源では様々な音が鳴ってますけど、正直3人でも大丈夫やんと思ってしまいました。
これらの曲の根底にバンドがあって、必要以上の音を鳴らしていないというのが藤巻楽曲の強みやと思うんですよね。やから3人でも成り立つ。もちろん4人で音に厚みを加えるのも良いんですけど、スリーピースやと尚更ですよ。表現が限られる中でできてまうとこに凄みを感じます。バラードは別ですけどね。
そんなスリーピースでできてまうところに音源を超えた感動がありました。これもLIVEならではやなぁと思いますね。
未発表の新曲が良きすぎて朝も起きれん
- オウエン歌
- 裸のOh Summer
- サヨナラ花束
未発表の曲ゾーンでは以上3曲が演奏されました。「オウエン歌」は藤巻さんのYouTubeチャンネルのトレーラーで一部分を聴くことができます。そちらを要チェック!
「裸のOh Summer」は藤巻さん曰く「10年前には曲が存在していた」「真夏の曲」「裸の王様になっていた」とのこと。サウンドが太陽っぽい感じでしたね。アルバム「ether」に収録されとっても違和感無かったです。
この曲は3カポでD→E(ローコードのDから2つずらす)→C♯m→F♯m→Bm→E→A→A7というコード進行。美しすぎて拝みました。
そして何より!!藤巻さんのギターで3カポなら分かるんですけど、ベースの御供信弘さんがカポを付けとるんすよ。藤巻さんと同じく3フレットに。ベースでカポ付けとるのを観たのがスピッツの田村さん以来やったんで、久しぶりにして衝撃でしたね。上手いベースを魅せる人はカポも付けるのか…。
そして「サヨナラ花束」ですよ!この曲の聴きどころはなんと言ってもサビ!全体的に今日のためにバンドアレンジをしたと藤巻さんが話してましたけど、バンド形態でのこの曲は無敵そのものですね。アジカンの「君という花」のイントロの四つ打ちに負けないくらいのドラムパターンで、疾走感も相まってカッコ良かったです。片山さんのドラム最高すぎか。
そのサビのメロディーもまた良くて、フジファブリックの「Bye Bye」っぽさもあったんすよね。寂しさを我慢しながら歌っとるという共通点があって、さすが笛吹市と富士吉田市の繋がり!とも思いました。2割冗談です。
アルバム制作を行なっているということなので、どんなアルバムになるか楽しみに全裸待機してます。
「花になれたら」~「雨上がり」の流れがヤバすぎて絶頂
ここの流れがLIVEの中でヤバかった。「南風」で雰囲気を整えてから片山さんと御供さんのリズム隊で音を鳴らして曲が始まるんですけど、「花になれたら」のイントロがまさかのベースやったんです!!すごくないっすか!!あのイントロを!!ベースで!!弾いちゃう!!!
この凄さを例えると、補助輪付きの自転車で高速走って、立ち漕ぎながらオービスに引っかかるくらいっすよ。凄くないっすか。それくらいの凄さを御供さんはやってのけたんすよね。指弾きやから手大丈夫かなって終始観てました。さすがにアウトロではやらなかったですけどね。御供さんすげぇや…。
曲が終わってもシンバルで雨音を表現したドラムの片山さん。そして聴こえるイントロ。「雨上がり」なんすよね。ロックな曲がこの日はテンポ早めで演奏されてましたけど、この曲も早くて熱の帯びた感じが画面から伝わってきました。正に暴力的やなぁと。
ギターでサウンドを殴っとる感じがしてならぬのね。楽器が喧嘩しとるように聴こえるし、それでもバランスを保っとるのが良きでして。リズム隊のサウンドが立体的でそこに藤巻さんのレスポールが乗っかる…これにあのギターのリフって頭おかしくなりますよ。疾走感っていう言葉が相応しいですし、やっぱりこの曲はカッコいいなぁって思って聴いてました。
最後に
やっぱり藤巻さんにはエレキが似合いますね。これは断言できる。バンドでエレキをかき鳴らす姿がカッコいいなぁと思いながら終始観てました。テレキャスもレスポールもリッケンバッカーも操る姿を見て画面の向こうながらギターのカッコ良さを教えてくれた藤巻さんがそこにいて、ギターをやり始めた高校生の時の自分がそこにいました。
次は配信LIVEだけでなく、やっぱり生でLIVEを観たいと思いました。Mt.FUJIMAKIを中止にしたコロナウイルスが憎い…。
それはともかく、次のアルバムの発売が待ち遠しいっすね。「僕らの街」以降増えた曲をどうするか。次作がシングル曲の大所帯アルバムになる予感がするんで、そこの情報に耳をかっぽじって待っていようと思います。
いやぁ、やっぱり藤巻さんはスリーピースしか勝たん。