サカエスプリング2019 の初日を観た

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 サカエスプリング。通称サカスプ。フェスでも各会場をジャックするサーキットイベントのこと。栄にある17のライブハウス(特設ステージを合わせると19)で主に行われる。

 

 けど。けどね、エグいのよ。何がかって言うと、電車を乗らないと行けない距離のライブハウスもあるっていうことよね。

 

 17のライブハウスの中で収容人数の多い会場がダイアモンドホール(通称:ダイホ)なのね。なら、仮に名古屋クラブクアトロ(通称:クアトロ)に行こうとします。そうなった場合に行く手段は電車になる訳です。下の図を参照してもらいたい。

 

 

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 ダイホは東山線という沿線の新栄町駅にあります。一方、クアトロは名城線という沿線の矢場町駅にあるんですね。つまりそういう事です。2駅なのに乗り換えしないといけないんです!!うわーーー!!

 

 でも、そんなめんどくさい手段でも楽しさで吹っ飛ばしてしまうのがこのサカスプなんです!色んなバンドを観てきたので感想とやらを書いていきますね!

 

 

忘れらんねえよ

 

 13:00から始まった 忘れらんねえよ のLIVE。場所はダイホ。何回も来てるので最早実家と言っても過言じゃないここダイホ。リハから気分を上げていくボーカルの柴田さん。

 

 あいみょんの「マリーゴールド」を替え歌で歌い、「新曲のマリー”シルバー”でした」と言い放っては「”ワタラナイ”ドリでした」とドロスの「ワタリドリ」を歌う。リハから最高潮に持ってったんですけど、そのプロならではの業が最高過ぎてエグかったですよ本当に…!!

 

 いざLIVEが始まると最高潮の上をいく最高潮の連続。笑いあり真っ直ぐに歌を伝える姿に涙ありで表情筋疲れたで。

 

 そんなLIVEの終盤。ビールを一気で飲む柴田さん。かと思えば小腹が空いた時のために取っておいた おしるこサンド を食べる。このギャップ。かわええ…。(他にあった おしるこサンド は観客に投げられました)

 

 

 音程が高くて声が出ないパートがあっても喉から振り絞って出すその姿に心打たれましたね。こんなにもカッコイイロックンローラーはいるのかと。この機会に色んな曲を聴いてみます。

サンキューセックス!

 

 

kobore編

 

 15:00から始まった kobore のLIVE。場所はクアトロ。実は 忘れらんねえよ のLIVEで偶然遭遇した高校時代の友人と一緒に観る形になった訳です。元々観る予定は無かったんですけど誘われるがままに観に行きまして。

 

こ!れ!が!良かった…!

 

 観る予定を立てていなかった自分を責めたいですよねこれは。何が良いかといいますと、熱情的なバンドなんです。koboreは。

 

 未練があるように受け取れる歌詞とボーカルの佐藤さんの熱い歌唱。マイヘアっぽいと言ったらアレですけど、言葉1つ1つを大切に歌ってるんです。もう説いてるの域なんですよね。

 

 納涼感のある歌の連続。でもバラードで泣かせにくる。E♭→Gm というコード進行の曲がありましたが、それが泣かせにきてたわけです。熱情的だった訳です。そのような曲の連続で終始ヤられまくりました。完敗に乾杯ですよ。本当に観れて良かったなぁ。色んな人に観て・聴いて欲しいバンドです!

 

 

 

赤い公園

 

 16:00から始まった 赤い公園 のLIVE。クアトロからダイホという遠距離でしたが、何とか間に合って何より。ε-(´∀`;)ホッ

 

 後方から観てた訳ですが、後方から観ても分かるメンバーの髪色。津野さんの髪がHump Backの林さんみたいになってますやん!

 

 

 

 そんでもっての理子ちゃんの服装が大人っぽくてちょっとエロい。ニットでおへそが見える服装は観客を殺しに来てた。若い故に10代のキラキラも残ってて無敵でしたね。無敵バンドですよほんとに。

 

 演奏された曲のほとんどが新曲で既存曲が少ないように感じました。でも新曲がめっちゃ良い。もうこれは何回でも言いますけど、次出すアルバムはとんでもないアルバムになると思います。一家に一枚の名盤誕生ですよガチで。

 

 LIVEでは「ボール」を演奏してたんですけど、原曲と違って津野さんのギターのカッティングが目立つアレンジが施されていたんです。

 

ボール

ボール

  • provided courtesy of iTunes

 

 他にもあって「Highway Cabriolet」なんかもそう。理子ちゃんを目立たせるアレンジがアウトロ前にあったんですね。これが良かった…!言葉にできないんで音源化頼んますよ!EPICさん!!

 

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野田愛実編

 

 17:30から始まった野田愛実のLIVE。場所はダイホの隣に位置するLIVE & Laugh Vioという地下二階のバーカウンターも兼ねた会場。オシャレな場所で弾き語りには持ってこいですね。

 

 そんな野田さんのLIVEは男性ファン多めでした。透き通るような声に惹かれた人が多いと聴いていて感じたんです。例えるなら三ツ矢サイダー。一切の濁りが無い。そんでもって美しい。ダブルパンチで虜になりましたね。

 

 それ以上に「待宵の月」のカッコ良さ。「ジャカッジャカッ」と拍を空けて弾く。

 

待宵の月

待宵の月

  • 野田愛実
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 ギターをやってる身として、Fsus4→F(1カポだからEsus4→E)でイントロが終わるコード進行。この時点で完成されてて勝ち組なのに、曲がカッコ良過ぎて困った。良い。

 

 伝達の限界なのでとりあえず聴いてください。あと、Youtubeも!

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The Floor編

 

 18:30から始まったThe FloorのLIVE。場所はLIVE & Laugh Vioの上の階に位置するSPADE BOX。音響設備がしっかりしてて、防音対策も万全。扉分厚過ぎるやろ…と思ったりしましたね。いやぁ、こんなライブハウスがダイホの近くにあったとは思いませんでした。(驚愕)

 

 札幌発のパワーポップロックバンド…という印象でLIVEを観てた訳ですが、正しくその通りでした。バンドサウンド中心の楽曲でオーディエンスを圧倒。どんだけなぎ倒すのですよね。

 

 バンドサウンド一辺倒じゃなくて、EDM要素も含めた楽曲もあって常に踊って踊ってでしたね。楽しかったです!

 北海道でEDM駆使するバンドと言えばサカナクションが思い浮かびましたけど、皆さんはどうです?(唐突)

 

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THREEOUT編

 

 19:00から始まったTHREEOUTのLIVE。場所は少し離れてRAD SEVENというビルの2階。面積は狭い。けど、熱狂的なファンで埋まれば狭いどうこうは関係ない。

 

 メタル要素強めの4人組バンドです。でも、四つ打ちロックの曲で人々を踊らせる。ヘドバンもあればコールアンドレスポンスもある。もう最強じゃないですか…。

 

 アンプから放たれる轟音が逆に気持ち良かったですし、メタルに対して若干苦手意識を持ってましたけど、そんな事は無くなりましたね。もっと聴きたいなぁって思いました!

 

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フラワーカンパニーズ

 

 20:00から始まったフラカンのLIVE。場所はダイホ。何とか走って間に合わせたんですけど、「深夜高速」がギリ聴けたくらいで悔しかったっすね。フルで聴きたかった…!

 

深夜高速

深夜高速

  • provided courtesy of iTunes

 

 30年間ライブバンドとして活動してるフラカン。それ故に人を楽しませる術を短い時間ながら見つけましたし、「強み」みたいなのも観た気がします。

 

 僕みたいな初見さんにも分かりやすい振り付けだったり、掛け声とかもシンプルですごく楽しかったですね!

 これセンチュリーホール行くのアリかも…!

 

 

 

 

ヒステリックパニック編

 

 21:00から始まったヒスパニのLIVE。場所は引き続きダイホ。3年前の秋、地元のGEOでヘビロテされてた事もあって耳馴染みはありました。が、初めて観ます。

 

 というどうでもいい情報は置いといて、観客が狂いすぎて面白い。過激社交会場。身体がはち切れんと言わんばかりのダンスをしたり、ヘドバンにモッシュにダイブに…。もうめちゃくちゃ。でも楽しい。

 

 大トリながら全員が盛り上がってましたし、一部はめちゃくちゃになってましたけど、最後を飾るのに相応しいLIVEだったと観てて感じました!

 

 

 

・最後に

 

  「音楽の良い悪いは自分達で決めれば良い」

 

 そんな言葉をどのバンドのボーカルは言ってました。多く聞いた言葉は多分それです。少なくとも僕が観た中ではね。

 

 でも、そう言ってたバンドが僕の耳に残って「聴きたい」と思わせたりしたのが多かったんです!今日観たバンド全てが僕の今日イチで最高のLIVEだったと思います!

 また、色んな音楽のジャンルを聴くよ〜って人にとってこのようなイベントはオススメです!是非!

 

 そんな6月1日、濃密で濃厚かつクリーミーな日でした。

 唯一言える事はフェスにしても名古屋飛ばしでLIVEで行うこの土地で色んなイベントを開催し過ぎなこと。嬉しいけど重なりすぎ!

 

そんな話。でも楽しかったからいいや!ありがとうサカスプ!(ピース)

 

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