次に来る火曜日のための修行LIVEこと「THE MATSURI SESSION」
2020年の5月4日のリベンジとなるNUMBER GIRL(以下:ナンバガ)とZAZEN BOYS(以下:ザゼン)の対バンが無観客ながら開催されまたね。待ってましたと言わんばかりの「日常に生きる少女」始まり。家にスピーカーが2つあるので2次元の世界がそこにありました。言うなりゃ異常空間。これこそZ。
そんなLIVEの感想を書いていきます!うおお(omoideの時の向井秀徳の咆哮)
- その前にセトリ
- 「透明少女」前の恒例MCに新しい口上が誕生!
- 新曲「排水管」にナンバガの全てが詰まっとる気がした火曜日の前の月曜日
- 「ポテトサラダ」~「はあとぶれいく」というアルバム「すとーりーず」の流れでふざける向井秀徳にガチで笑ってはいけない24時
- 「破裂音の朝」がこんなにも清々しいなんて…
- 向井秀徳がソロで弾き語りしたフィッシュアンドチップスの「忘れらんねぇよ」が思った以上にクセまみれで忘れることができんくて草
- 最後に
その前にセトリ
ナンバガ編
- 日常に生きる少女
- 鉄風 鋭くなって
- タッチ
- ZEGEN VS UNDERCOVER
- 透明少女
- YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
- 水色革命
- 新曲(排水管)
- TATTOOあり
- OMOIDE IN MY HEAD
- I don’t know
ザゼン編
- 自問自答
- Honnoji
- HIMITSU GIRL’S TOP SECRET
- COLD BEAT
- Weekend
- ポテトサラダ
- はあとぶれいく
- 杉並の少年
- 破裂音の朝
- Asobi
アンコール
- 忘れられないの(サカナクションのカバー)
- KIMOCHI (ZAZEN BOYS with LEO今井)
「透明少女」前の恒例MCに新しい口上が誕生!
この曲を演奏する前に必ず向井秀徳がMCをするんですけど、その時に
例えばあの子は透明少女
って言うんすよね。それが定番になりつつあって、BiSHのアユニ・DのソロプロジェクトでもあるPEDROでもアユニ本人がその言葉を言って「透明少女」をカバーするということがありました。いわゆる定番なんすよね。
再結成後もそういった言葉は変化しながらも(Do it!とかありながらも)体裁は保たれて演奏しとったんすよ。それが今回は、
もし透明少女に会ったら伝えてくれ
必ず、迎えに行くって
やったんすよね。見えない少女に対して僕たちに投げかけられた言葉が妙にリアルで沁みました。キラキラ光っとるあの透明少女に俺も会って「迎えに行く」って言いてぇ。
その後はキレッキレの演奏で魅了してましたね。その瞬間、透明少女に水色が足されてある種の革命を起こしとったっていうのも付けときます。
新曲「排水管」にナンバガの全てが詰まっとる気がした火曜日の前の月曜日
果たして「排水管」というタイトルになるのかという問題ですけど、今後めっちゃ作り込まれて新曲としてリリースされたらそれはそれで面白いと思ったりしてます。それこそ「SAPPUKEI」の20年後を描く世界観の完成!これは異常空間Zだった!みたいな感じとか。ささやかな祈りを浮かべてます。
で、曲を聴く限り歌詞に「獣のようなスタイルで」「鋭くなって」といった言葉が出てくるんすよね。しかもコード進行がEm→C→G→DというのもあればEm→C→Dというコード進行もある。向井秀徳の手癖が炸裂しとったんすよね。あの鋭利なサウンドはこういった手癖によって生まれとるって思うと震えますわ。
今回の新曲も今までの手癖を駆使しつつ、かつ向井秀徳のキラーフレーズでもある「獣のようなスタイルで」が使われとると。この言葉はナンバガの「ZAZENBEATS KEMONOSTYLE」とザゼンの「自問自答」でも使われとったり、言わばここぞの場面でキメていく言葉でもあるんすよね。
「鋭くなって」は「鉄風 鋭くなって」というタイトルにもあったり、ナンバガを「鋭角サウンド」と表現する文をよく見るんですけど、要はバンドとサウンドを指しとるんすよね。故に存在自体も鋭いと。こじつけがひどいんですけど、そういった鋭さも兼ね備えとるからこそ説得力が増すという話で。久しぶりの「鋭い」が聴けて僕は満足です。
これが音源化されたら何回も聴いてまう自信しかないくらいのカッコ良さを兼ねとる。また聴きたいっすわ。えっ、いつまで聴けるって?えっ!5/17まで!?これは観るしかない!!聴くしかない!!
「ポテトサラダ」~「はあとぶれいく」というアルバム「すとーりーず」の流れでふざける向井秀徳にガチで笑ってはいけない24時
向井秀徳がいつも通りふざけとった。最初はそんなことなかったのに、アルバム「すとーりーず」のこの曲の流れから少しずつ全体の空気がほぐれてきたんすよね。ふざけの例として、
などそれはそれは様々でして。しかもそれを真顔で急にやるもんですから観とるこっちとしては笑いを堪えるのに必死なんすよね。実際に笑いましたけど、これが年末やったら永遠と1人ケツバットの刑に科されてました。ケツが赫い髪の少女は~って誰が透明少女や。
その中でも一番笑ったのはやっぱり「ポテトサラダ」の「はいはい!」の連打でしょう。一昨年観たザゼンのワンマンでこの合いの手を向井秀徳はやっとったんすよね。
それがここに来てまさかのパワーアップ。合いの手に力強さが加わると飲み会で重宝されやすいんですけど、今回の向井秀徳は正しくそのポジションを確実なものにしてましたね。そのうち酔った勢いで歌詞を「赤ちゃんがする四つん這い」にして向井秀徳が「う~、ハイハイ!」とかやってほしい願望すらあります。もう変態の域。
それはさておき、こういうのがあるからザゼンのLIVEはやめられんのすよね。何度も笑わせられて我慢できない24時。シンプルに好きですわ。
「破裂音の朝」がこんなにも清々しいなんて…
ザゼンのLIVEに過去2回行ったことがありまして、2回とも確実にLIVEでこの曲は演奏されました。記憶に残っとるはずながら改めて聴くと透明感があってモヤが取れるくらい清々しかったんすよね。多分、青色の照明効果もあって清涼感がマシマシやったと思うんですけど。それに伴って僕の中の何かが破裂したんですよね。あれなんですかね。(それってfor何?)
CD音源だと複雑に作り込まれているのが顕著に出ているんすよね。それがLIVE音源だとスカッと何かが抜ける感覚に陥るんすよ。やっぱり生だからっていうのもあると思うんですけど、複雑に作り込まれているのも忘れてしまうような清々しさが今回の「破裂音の朝」にはありましたね。何回でも聴きたくなる名曲ですわ。
向井秀徳がソロで弾き語りしたフィッシュアンドチップスの「忘れらんねぇよ」が思った以上にクセまみれで忘れることができんくて草
アンコールの一発目でまさかの弾き語りを披露!それもサカナクションの「忘れられないの」というね。サカナクションでボーカルを務める山口一郎も興奮しとったとツイートする勢い。
向井さんが「忘れられないの」をカバーしてくれるし、根尾選手が満塁ホームラン打つし、OMOIDE IN MY HEAD状態な一日でした。
— 山口 一郎 (@SAKANAICHIRO) 2021年5月4日
しかしながら一筋縄でいかんのが向井秀徳なんすよね。曲紹介で「フィッシュアンドチップスってバンドの『忘れられんっちゃんね』っていう曲をやります」って言ってリズムガン無視のカッティングでギターをかき鳴らしていったんです。反応しにくい上にノリにくい。オレ押さえと呼ばれる向井秀徳オリジナルのコードを駆使しとったのもあって、サカナクションながら向井秀徳っぽさもあったんすよね。
それがクセになっとって、フィッシュアンドチップスにカラシマヨネーズでも入れたんですか?の勢いで手が止まらんかったんすよ。ここまで来たらもはやかっぱえびせんやんの領域。すんごいエッチだ。
サビでは向井秀徳のファルセットが炸裂して僕も終始興奮してました。非常に良きでしたね。ごっつぁんですわ。
最後に
久しぶりのナンバガとザゼンのLIVEを配信ながら視聴して懐かしさが湧き上がりましたね。大学2年の時にナンバガにハマり、その年の冬にザゼンのLIVEを観に行き、毎年のように向井秀徳を中心としたバンドの音には現場や配信で触れてきました。今回の配信LIVEが今年初の触れ合いやったんで学生の時を思い出してジンワリしながら懐かしさが湧き上がって盛り上がりまくりましたね。良きですわ。
フロントマンが同じバンドによる対バンは初めて観たので「向井秀徳大丈夫かな」とか思いましたけど、普通にいつもの理解不能な感じがして謎に安堵でした。
早くナンバガの追加公演が観たいんで、とにかく開催できる状況になってくれぇ!!と願う俺のK・I・M・O・C・H・Iを聞いてくれぇ。
K・I・M・O・C・H・I
K・I・M・O・C・H・I
K・I・M・O・C・H・I