フジファブリックの「I FAB U」を観て笑顔超えて○顔(ガッツリネタバレあり)

 コロナウイルスの影響は凄まじい。初めてLIVEでマスクを付けとる人を多く見かけた。密集しとる空間…そうやわな。でもマスクを振り払う音楽がそこにあった。

 

 フジファブリック。ダイホ公演はマスクが振り払われるくらいの勢いがあった。

 

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雨上がりの名古屋公演

 

 

実は15周年から繋がっていた…!?

 

 機材トラブルがあって15分遅れでのスタート。ネイビーブルーの照明をバックにメンバーが登場して「破顔」からLIVEは始まる。

 

ん?「破顔」から??

 

「破顔」から!!!

 

 15周年の記念LIVEになった大阪城ホール公演でトリを飾ったのがこの「破顔」。その曲からLIVEを始めるのは粋やなぁと勝手に感じた。フジファブリックが終わらないこと、フジファブリックを続けることの決意表明を改めて受ける。壮大な曲でバンドサウンド全開やから1曲目っていう立ち位置が映える。

 

 そういった面も踏まえて15周年からの続き感がそこにあったし、俺の口元を塞いどったマスクも気がついたら外しとって表情が「破顔」になっとった。良いLIVEや。始まりや。

 

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ゾーン分けされとるセトリ

 「破顔」以降は「Green Bird」~「Sugar!!」~「虹」の半音下げチューニングの曲をやったり、「LET'S GET IT ON」~「パッションフルーツ」とかいう変態サウンドの曲をやったり、「robologue」~「ブルー」~「手紙」というしんみりさせるゾーンやったりでメリハリがあった。

 久しぶりに演奏する曲や定番曲で固めたセトリは聴いとって気持ちが良い。そりゃあ隣で観とった高校生くらいの女の子2人組も声を上げとる訳よね。納得した。

 

 

安定を求めずファンとの繋がりを大切にして進化するフジファブリック

 最新曲「ゴールデンタイム」でダイホは爆上がり。LIVE映えしかしんこの曲に俺は惹かれた。1番サビ終わりのかとをさんのベースソロに改めて聴き惚れ、Dメロの四つ打ちで勝負あり。新しさと懐かしさを兼ね備えた「ゴールデンタイム」でダイホの床抜けそうになりかけた。

 


フジファブリック 『ゴールデンタイム』-YouTube EDIT-

 

 「東京」での総くんのラップに「Feverman」でのファンの踊りは安定やけど、ラップの歌詞はちゃんと「16年目」ってオーバーライトされとるし、ファンの踊りも力強さとしなやかさが増しとる気がした。

 それは去年から育んだファンとの絆の深さを表した場面でもあると思って。ファンと一体になっとる・繋がっとる…それをこの2曲から感じたし、安定でもなんでもないファンとの距離感を大切にして進化しとる証拠でもあるんやないかなって勝手にまとめてみる。

 

 

ヒートアップ現象 in ダイホ

 会場が熱くなってきたところで「Surfer King」を投入。今もなお盛り上げに一役買っとるのはアツい。リリースから10年以上経っとることに驚くくらいこの曲は新しく感じる。アレンジを加えたことで爽快感が増しとった。そこに進化を感じたし、その勢いで「星降る夜になったら」を投げ込むフジファブリックになぎ倒された。みんな盛り上がっとって部屋の空調ぶっ壊れたんかなって勘違いしたもん。

そりゃあダイちゃんが尻もちついてこけるのも納得がいく。(絶対違う)

 

 

 

 でもその空気を整えたのが本編最後に演奏された「LIFE」で。2回目のギターソロまでカポ付けて無かったことにびっくりしたけど、あの多幸感のおかげで少し呼吸が落ち着いた。そんな本編。

 

 

アンコールが楽しい

「Tie up」

「徒然モノクローム

「SUPER!!」

 

という流れ。他の公演とセトリは違うらしい。

 にしても隣にいた女子高生が「Tie up」流れた瞬間に「うわあああ!!」ってなっとったのが印象に残っとる。運悪くバズリズムフジファブリック回だけは観てなくてそのまま塩漬けしとるのよね。あえて観てない。でも楽しい曲でびっくりした。これは観るしかないし、言うなりゃもっと聴くしかない。

 


バカリズムと 『Tie up(フジファブリズム)』MUSIC VIDEO

 

 阪急電車カラーの総くんモデルのギターが出てきて「徒然モノクローム」へ。この曲の盛り上がり方はやっぱり格別。曲が進むにつれてポップな気持ちが湧き上がってみんなを1つにさせるのよね。これこそアンコールの醍醐味。

 

 その醍醐味をそのままに「SUPER!!」へ。ダイちゃんのギターは本編一発目の「破顔」以来。ギターに始まりギターに終わる。さすがチャンダイ…。

 ギターソロの3人同じ方向に身体を反るのは恒例になってきたけど、それを左右のファンにそれぞれやるっていう大盤振る舞い。2回繰り返すギターソロにファンを大切にするフジファブリックをここでも感じた。アンコールさえも美味しい。LIVEを隅々まで味わいましたとさ。

 

 

 多幸感が溢れた中でLIVEは終了。涙出たり笑いあったり。最後に出た想いは楽しかったこと。あとは表情がくちゃってなったことで、少なくともみんな笑顔やったなぁと観とって感じた。

 

 

 最後に

 

 笑顔になって免疫力を上げるからマスクが振り払われたのかなと思うと納得してまった。笑顔超えて○顔。多分丸の中に入るのは「破顔」やと思う。

 

終わり。