人生初のサザンのLIVEをナゴヤドームで観た男の感想(ネタバレあり)
これほどまでに最高のLIVEが世の中に存在するのでしょうか。念願叶ってのサザンのLIVEを生で、この目で観てきました!
圧倒的存在感、壊滅的脳内思考回路、繰り返される上書き保存…。どんな言葉を乗っけてもあの日の事は忘れられないんです。そんな6月2日のナゴヤドーム公演。
・ぐぅわぁ… part.1
1978という数字から2019へと時計の針と共に数字が足されていく。それに伴って上がる心拍数。だ、誰か養命酒を…と思った時にスクリーンに5人のシルエットが…!!
ぐぅわぁ…。本当にサザンオールスターズの5人は存在するんだ…。すげぇ…。
桑田さんがアコギを鳴らして歌う「東京VICTORY」で自然と涙が。緊張してたのが解かれたように何かが溢れたんです。緊張は感激へと変わった訳なんですけどね。止まらんかった…。
去年の夏に鬼のように聴きまくった思い出の曲「壮年JUMP」を聴いてここでも涙。まさかの「名古屋」という言葉を歌詞に入れる粋な演出。エグい…。感動ですよもう…。そんでもって桑田さんが黄色のテレキャスター持ってるし最高っすよもう。
「希望の轍」のイントロで昇天しかけましたし、感情の変化に身体と脳がついて行けませんでした。久しぶりにLIVE観てて顔が疲れたのよ。久しぶりにして初めての感覚。
「闘う戦士たちへ愛を込めて」とか「SAUDADE ~真冬の蜃気楼~」に「彩 ~Aja~」もそう。今まで聴いてた曲が目の前で演奏されてる…!という思考回路で「ぐぅわぁ…」でしたね。脳内チーズフォンデュ。トロトロでした。
終始溶けてた訳ですが、アルバム曲ゾーンでもそれは同じで。音源とは違うアレンジが施されていて、それもまた魅力でした!
「えっ!こんなとこにホーンセクション入れるの!?」とかね。
中盤のアルバム曲ゾーン(コア曲増し増し)でも圧倒するサザン。40周年でベスト盤を去年リリースしたのに収録曲を演奏しないところ、「すげぇ…」って思いました。
80年代~90年代のサザンサウンドを堪能させていただきごちそうさまでした!そんな気持ちです。(初期~中期のアルバムをもう1回聴き直そう)
「DJ・コービーの伝説」~「マンピーのG☆SPOT」の流れが最強過ぎて終始「ぐぅわぁ…」だった事も付け加えさせていただきます。煽りあり、笑いあり、感動あり。このゾーンの曲に勇気づけられました。
個人的に「思い過ごしも恋のうち」にどハマりしてた事もあって聴けたのが嬉しくて嬉しくて。毛ガニさんのパーカッションが絶好調だし
今年の夏はこの曲を鬼聴きする予定でいるんで、初夏に聴けた事を嬉しく思います。そんな事は思い過ごしかもですけどね。
そうそう!「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) 」はキックオフLIVEを映画館で観たりNHKのクロ現で観たりして「かっけぇ…」ってなってたんですけど、生はヤバいっすね。サビの迫りくる松田さんのドラムが生で聴けて嬉しくて震えましたもん。個人的にミスブラの好きなところを聴けて嬉しかったです!
「マンピーのG☆SPOT」の手拍子とか、もう気持ち良すぎでしたよ本当に。自分がG☆SPOTになってましたもんね。G分が自☆SPOTか。(やめなさい(桑田さんボイス)
アンコールの曲も曲で震えましたし、終始圧倒されましたね。「I AM YOUR SINGER」にグッときて聴きまくった去年の夏を思い出しましたし、もう言葉が出ません。
「旅姿六人衆」(四十周年ver)を演奏するステージのサザンのメンバーとサポートメンバーの方々の熱量を受けて幕を閉じました。
感情のコントロールが難しいLIVEは初めてで脳内の処理が追いつかないLIVEでした。どこを取っても美味しい…そんなLIVEでしたね!
・ぐぅわぁ… part.2
演奏だけでなく、観客を楽しませるのもサザンの魅力だと初めてLIVEを観た自分は思いました!
メンバー紹介でのイジり、片山さんのモノマネから始まってコーラスのTIGERさんとDIOさんのラップの掛け合い。バラエティ番組ですよこれ。
そんでもっての桑田さんがホーンセクションの菅坂さんの結婚遍歴を赤裸々に言ったり、サポートギターの斎藤さんには放送コードギリギリの下ネタをぶっ込んだり。名古屋の人達は引いてました。
(けど心の中で爆笑してた人が多かった気がするんで心はみんな爆笑アイランド)
でもまさかの斎藤さんが一番ヤバい下ネタをぶっ込むというね。
これしか浮かばねぇ…。上手すぎる上にこれしか浮かばないから名古屋城行けない…。うわ…
そんな冗談は置いといて、笑いありと涙ありで圧倒されました。
それこそ本編最後に歌われた「マンピーのG☆SPOT」がその象徴で、あえて笑いで終わらす。パンツを被った演者にチクリと刺す歌が流れて本編が終わったんです。しかも桑田さんの自作の曲。「パンツを被ると悪い事が起きるよ」という歌なんですけどね。
湿っぽく終わらすのに待ったをかけた形でした。この形がすごくサザンっぽい。
・ぐぅわぁ… part.3
「ゆけ!! 力道山」という曲でタイトルにも出てますけど、力道山の映像が流れたんです。16文キック、空手チョップ。めちゃくちゃプロレス詳しい訳ではないんですけど、歴史の偉人として見てきた人の映像に興奮したんです。
その類いでいくと「栄光の男」ですね。巨人にいたスーパースター・長嶋茂雄の歌で。野球好きとしては長嶋さんの映像が流れるのがグッときました。
それにつけ加えて2番の歌唱中にバックで流れたのが今年の3月に引退を発表したイチローなんですね。
愛知県で産まれたスーパースターを映像として使用する。どの公演でもやってたらあれですけど、愛知公演で流すのはズルい。涙ものですもん。
そうそう。「栄光の男」の時、ドラムの松田さんが巨人の帽子を被ってたんです。長嶋さんの時にね。2番になったら中日の帽子に変わっててもう「ぐぅわぁ…」でした。最高の演出にごちそうさまです!!中日好きな自分としてあの瞬間は目に焼き付けてフィルムに起こしたいくらいですもん!!いぇい!
そんなサザンのLIVEはバラエティあり、スポーツあり、政治あり。
1つの番組のような構成に終始圧倒された3時間半でした!
・最後に
初めてサザン・桑田楽曲に触れた保育園の年中、本格的に聴き込んだ去年一昨年の夏。大袈裟な言い方ですけど、個人的にサザン・桑田楽曲は音楽を聴く上での源流なんです。源流故にサザンや桑田楽曲から色んなバンドやアーティストを好きになりましたし、まぁいわゆる祖先的感じな訳で。ならば、
「そんな祖先的存在のサザンのLIVEはどうなのか」
こんな思いが常にあったんです。今まで色んな人のLIVEを観てきましたけど、その人達の世界観が色濃く表現されててその度に圧倒されてきました。
実際に観た感想として、サザンのLIVEは最高の上を行くもので終始圧倒されました。こんなに言葉では表せられないLIVEは多分初めてです。それくらいエグかったんですね。
予想外のバラエティ要素があったり、要所要所で歴史を感じさせる場面もあったり、最新技術を駆使した演出もあったり。
サザンだから出来る事があって、上で挙げたあの思いは「とんでもないものだった(語彙喪失)」という言葉で上書き保存されました。(拍手) そんなLIVEでした!
改めて「海のYeah!!」のリリースした年に生まれたこと、「海のOh,Yeah!!」のリリースした年に成人を迎えたこと、誇りに思います。割とガチです。
後は平成で聴きまくった曲を令和で生で聴く。もう最高っす。そんな6月に乾杯!