ナンバガの全アルバムを長い文でまとめてみる記事
皆さんはナンバガというのを知ってますか。そう、みんなが大好きなNUMBER GIRLでござんすね。
おい、そこ。ナンタコスハンバーガーの略じゃないでな。
今年17年ぶりに復活したバンドなんですが、イマイチ「ピンッ!」と来てない人もいると思います。「透明少女だけだろ」とか「酒とタバコと変態のメガネだろ」とか。後者は大変失礼ですね。
そんなナンバガについて書いていく記事です。これを見たらあなたもナンバガが聴きたくなる!はず!(Maybe)
ではいきますね。
- 17才のOMOIDEはIN MY HEADにあるSCHOOL GIRL BYE BYE
- これぞ「The 初期衝動」みたいなアルバムSCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT
- 激しいサウンドが寧ろ気持ち良いアルバムSAPPUKEI
- 音で酔える変態的なアルバムNUM-HEAVYMETALLIC
- 初期衝動の全てが詰まってるシブヤROCKTRANSFORMED状態
- オススメの曲!
- ロックの金字塔と名付けるべきライブアルバム サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態
- ピカチュウから浴びた10万ボルト以来の感覚 感電の記憶
- 最後に
17才のOMOIDEはIN MY HEADにあるSCHOOL GIRL BYE BYE
ナンバガといったら「OMOIDE IN MY HEAD」という曲っていうくらいLIVEで演奏されてるんですよね。その音源が1曲目にあるんですけど、まぁ荒い荒い。かつての広島25番くらい荒い。それがLIVEを重ねて化けるから面白いんやけども。ね。
「水色革命」とか「IGGY POP FAN CLUB」とか。騒やかで爽やか故に瑞々しい。瑞々しくて檸檬。やからこのアルバムは檸檬。
初期のナンバガって割と高校の時の未練が残ってるような曲が多くあるように感じるんですよね。それが感傷的な気持ちさせて聴く者をあの時の頃に戻すといいますか。
上記の曲もそうですし、「センチメンタル過剰」とか「September girl friend」に「mini grammar」はそれなんすよ。つまりはほとんどな訳で。
最後に。「omoide in my head」の歌詞の一部を抜粋して置いておきましょか。
感傷のうずまきに沈んでゆく俺を
まぼろしに とりつかれた俺を
突き飛ばせ そしてどこかに
捨てちまえ
高校生を見て感傷的な気持ちになるなら、未練がましい自分の過去を捨てろと。カッコイイな…。
オススメの曲!
「mini grammar」なんよね。サビの突然現れる疾走感に虜です。これ聴いて夜の本気ダンスの「Take it back」を思い出す人がいたら握手がしたい。
これぞ「The 初期衝動」みたいなアルバムSCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT
メジャー1枚目のアルバム。これは高校生に聴いてほしいアルバム。マジで。進路担当の先生オススメして!これ聴いて高校生活送った人は間違いなくロックだよ。ロック。碌。
代表曲「透明少女」はみんな知ってる訳ですけど、それ以外の曲もまた良きなんです!
ニットの膨らみという興奮するワードを書き落とした「裸足の季節」に、イントロの重量感はハンパないけどサビが轟音でキラキラしとる「桜のダンス」とか。
えっ!一発目に持ってくる??という破壊力満点の「タッチ」とか。このアルバム片手にレモンサワー呑んだら止まらんやろね。そんなアルバムなんすよ。
心地良いカッティングの「PIXIE DU」やLIVEで「俺はヤワラちゃんが好き!ヤワラちゃんに捧げます」と言って演奏した「日常に生きる少女」とか、ドラムのリズムが狂ってLIVEではアウトロが激しい「狂って候」とか、ひさ子さんのギターが気持ち良い「転校生」とか、ナンバガの全てが詰まってるアンサーソング(勝手に名付けた)の「EIGHT BEATER」とかね。もう魅力しかなくて辛い。贔屓目なしで聴いてもエグい訳です。
上記で挙げた曲を詳しくいっぱい書きたいんです。書きたいんですけど、ここでは短く書きたいので、また別の機会で書きます。ご了承を。
オススメの曲!
「YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING」なんよね。
17才の少女の初体験物語の一節。この年頃の男女の好奇心がより歌詞に出た1曲で、ボーカルの向井秀徳がソロでも弾き語りで歌ったり、ひさ子さんがこの曲のギターの練習をしてる時にウルウルしたりとか。中尾さんにアヒトさんは知らないんですけどメンバーお気に入りの曲なんです。
特にこの流れ。アルバム「NUM-HEAVYMETALLIC」のツアーなんですけど、これは流れはマジで聴いて!たまらんで!「IGGY POP FAN CLUB」と連チャンで聴くと歌詞の世界が繋がっていて気持ち良い。
(記録シリーズより)
激しいサウンドが寧ろ気持ち良いアルバムSAPPUKEI
バンドやってるボーイやガールに届けたいアルバム。それが「SAPPUKEI」なんすよ!!!
1曲目の「BRUTAL NUMBER GIRL」から「BRUTAL MAN」までの11曲が沁みる沁みる。ロックロックでも重厚なロックロックで、もうね、作り込まれた変態的なサウンドが好きな人にはたまらん1枚じゃないですよ。まじで。
「ヤバいさらにヤバい バリヤバ」でお馴染みの「ZEGEN VS UNDERCOVER」だったり疾走感の塊の「SASU-YOU」とかね。右肩に入れ墨を入れたくなる「TATOOあり」もそう。人気曲の1つである「TRAMPOLINE GIRL」もそうでしょうね。LIVEで演奏される曲がまぁ多いこと。LIVE映えがパないんすよ。このアルバムは。
他にも「SAPPUKEI」に「U-REI」に「YARUSE NAKIOのBEAT」といった後半3曲の怒涛の攻め。ここの流れ聴くと明日学校や仕事行きたくなくなってきますよ。冗談抜きで。カッコよすぎてね。もう、たまらんよね。
オススメの曲!
「U-REI」と「SASU-YOU」なんすよね。
前者のサビのドラムのリズム。バンバンババババンッっていうリズムパターンがもう美味しくて美味しくて。何杯でも飯が食えます。
そして後者。イントロからカッコイイ。もちろんCD音源でもそのカッコ良さは味わえますけど、これは上に載っけたLIVE音源を聴いてほしい。
刺すYOU TOURIMA 辻斬り
ここの歌詞をLIVEだと向井秀徳は…
「ウゥゥゥゥ刺すYOU タッタタタタタ TOURIMA
ギリギリ辻斬り ウゥゥゥゥ刺すYOU」
って歌う訳ですよ。これがもうカッコ良くてカッコ良くて。これを聴くためにLIVE音源聴きまくってますもん。だからオススメの曲なんすよね。マジでかっけぇ…。
そんな2曲でした。
音で酔える変態的なアルバムNUM-HEAVYMETALLIC
今のところこれがナンバガの最後のオリジナルアルバムなんですよね。ナンバガの最後のオリジナルアルバムがZAZEN BOYSの土台になってると言いますか。緻密なサウンドが最早変態的なんすよ。
その代表例って言ったら知ってる人もいるやろう「NUM-AMI-DABUTZ」な訳で。
イントロからアウトロまで気が狂いそうなサウンドが耳を刺すんすよ。聴きすぎると訳分からんくなってきますからね。言葉に表すと長くなっておかしくなるので、とりあえずこちらを視聴してください。必聴よ。
上記で挙げた以外にも、イントロとAメロとサビと諸々が野茂英雄のフォークみたいに落差激しい「INUZINI」や、XperiaのスマホのCMで流れてそうなひさ子さんのギターが耳をくすぐる「CIBICCOさん」や、中憲さんのベースが激しい「MANGA SICK」などなど。サウンド重視になってる印象なんよね。
まぁ、音で酔えるアルバムっちゅうのはそういうことです。
オススメの曲!
「性的少女」ですかね。
別に僕が下ネタが好きとかいう理由で選んだ訳ではないんです。向井秀徳の描く「少女」というのがどんどん廃れていってるんですよ。それは良くも悪くも都市に染まられた少女な訳で。最初に出されたアルバムの「SCHOOL GIRL BYE BYE」で描かれている少女像からはもうかけ離れている姿が歌詞から読めまして。
あの娘は今日も歩いてた
知らない誰かと歩いてた
ヤッたことに対する記憶を消去してと連呼した後でこの歌詞ですから、まぁ廃れているのが分かる分かる。神社の境内でヤッているくらいですからね。
ただ、この「記憶を消して」の鬼気迫る畳み掛けがもうたまらん訳で。ここの向井秀徳の畳み掛けが僕はすごく好きで。なのでオススメなんすよね。
初期衝動の全てが詰まってるシブヤROCKTRANSFORMED状態
ライブアルバムですね。これは既出曲が多いのでサクサクいきますけど、とにかく迫力がヤバい。いきなり「EIGHT BEATER」から「IGGY POP FAN CLUB」なんすよ。しかも間を空けずに演奏される…ここの始まりたまらんよね。
たまらんとこは「桜のダンス」で向井秀徳が最後「よっしゃあ!」と言うのもね…もうたまらん訳です。
やよいちゃんに捧げる「日常に生きる少女」とか。ん?やよいちゃん…?観に来た人がやよいちゃんというのをこのアルバムの歌詞カードで読んだ記憶です。めっちゃ曖昧ですけど。
オススメの曲!
「SAMURAI」~「裸足の季節」という曲っすよね。ってか流れよね。これがまぁ良い訳です。繋がって聴こえるんですよ。こういうのが大好きで、アレンジが秀逸。
「あっ、私シブヤROCKTRANSFORMED持ってな~い!いっけなぁ~い!!」
「俺さ、これ(シブヤROCKTRANSFORMED)持ってないんだけどさ、どうしたら良いのさっ!」
この2曲の流れが聴きたい人が身近にいたらこっそりこう教えておいてください。
「OMOIDE IN MY HEADっていうベストアルバムに収録されとるで安心してね♡」
って。イチコロ間違いなし!
ロックの金字塔と名付けるべきライブアルバム サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態
正直な話、CD音源を聴いて曲の輪郭を掴むのも良いと思うんです。ただ、LIVE音源を聴いてCD音源を聴いた方が間違いなく曲の輪郭が掴めたり迫力に圧倒されてより好きになると思うんです。
第一次ナンバガ期の集大成となったラストライブのセトリはもちろん良きですが、「シブヤROCKTRANSFORMED状態」の時よりも円熟味が増した演奏にはもう惚れ惚れするでしょうね。カッコよすぎて気が狂いますよ。もう、狂い益男っすよ。マジで。
オススメの曲!
選べられるかっていう話よね。曲をつまんで聴くと前曲との繋がりもあるんで変な感じになったりしますし。そういう場合は前曲のラスト1分辺りにカーソルを合わせたりするとMCも込みで聴けてオススメです。
それで言ったら…やっぱり「Omoide In My Head」前のMC。前の曲が「日常に生きる少女」なんで、この曲のラスト4:10辺りにカーソルを合わせると余裕を持ってMCが聴けます。それがまぁ良きで良きで。たまらんのよね。
とりあえず「I Don't Know」から聴け!っていう話なんよね。正味。
ピカチュウから浴びた10万ボルト以来の感覚 感電の記憶
今年リリースされたライブアルバムなんですけど、これがまぁたまらん訳で。所々アレンジがされている曲もあって興奮します。僕は興奮して眠れませんでした。
2002年の5月の日比谷の野音で行われたツアー「NUM-HEAVYMETALLIC」のLIVEの音源なんすよね。「NUM-AMI-DABUTZ」から始まって「鉄風 鋭くなって」~「SASU-YOU」という上位打線。しかも「SASU-YOU」はアレンジされてて、僕が上で書いたアルバム「SAPPUKEI」の向井秀徳が捲し立てるアレンジはされてないんすよね…残念なことに。でもかっけぇ。マジで。狂い出す時間に意識が飛んじゃいますもん。
代表曲である「透明少女」は演奏されてないというね。このツアーでは多分演奏してない気がするんですけど、その分既出曲のサウンドを厚くするなどしてて。それが本当に良きで。このアルバムに収録されている「裸足の季節」が「透明少女」の代わりだとした場合、音が厚く疾走感よりも重厚感を楽しめるというか。歌詞も聴き取りやすいし、ズレたイヤホンをはめ直す手間もないんですよね。それだけ厚いのよ。
先日「記録シリーズ」と題されたLIVE音源が配信開始になりましたけど、その記録シリーズの2の方を聴くとよく分かります。このツアーの音が厚いことが。騙されたと思ったら聴いてみてくださいな。
オススメの曲!
「DESTRUCTION BABY」ですかね。
この曲のアレンジがDUBになってて、アルバム「NUM-AMI-DABUTZ」への道筋を立ててる気がするんすよね。そもそもこの曲がこのDUB verになったのは2000年辺りなんすよ。それがまぁ艶っぽくて。曲から危ない感じが漂ってね。これだけで酒がグビグビいけるのよ。
その2000年に「桜のダンス」がDUB verになったりとか(「記録シリーズ1」のケツから2曲目を聴いてください)、新しいナンバガのスタイルをちゃんとした音源で聴けるのはこのアルバムなんすよね!
アレンジまみれで、それが逆に面白い…それが「感電の記憶」なのであります!!
最後に
とりあえず手に取りやすいアルバムを全て書きました。長かった…。
そして、書き終わった現在(10月27日、26:45)ナンバガのチケットを申し込みます!書き終わって申し込もうとしたので、寝る前に申し込みます!当たりますように。
私情を挟みましたが、アルバムの変遷がえげつないバンドなんてそういないでしょ。それがナンバガなんよね。
狂う目の如く歌詞を読み、耳かっぽじて多くのナンバガの曲を聴いてみてください。
長文でしたがありがとうございました。ではでは。はいから狂いの狂って候。