マニアックな曲だらけで俺の母が「ちょっとコアかな」って言って年を越したサザンの配信LIVE ~2020→2021~
2020年のLIVE納め(配信)はサザンでした!思えば、配信LIVEはサザンから始まってサザンで終わったんですよね。大御所バンドが配信LIVEをやったことで他のアーティストも配信っていう選択肢ができたと思いますし。多分ですけど。
そんでもってめっちゃマニアックでした。コアすぎて変態のそれでしたね。そんなサザンの配信LIVEの感想を書いていこうと思います!以下セトリです!
- ふたりだけのパーティー
- My Foreplay Music
- 東京VICTORY
- いとしのフィート
- 恋するマンスリー・デイ
- あっという間の夢のTONIGHT
- 君だけに夢をもう一度
- 夜風のオン・ザ・ビーチ
- LONELY WOMAN
- Ya Ya (あの時代を忘れない)
- 愛は花のように (Ole!)
- 走れ‼︎ トーキョー・タウン
- 世界の屋根を撃つ雨のリズム
- 栄光の男
- はっぴいえんど
- LOVE AFFAIR ~秘密のデート~
- ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)
- エロティカ・セブン EROTICA SEVEN
- BOHBO No.5
- マンピーのG★SPOT
ENCORE
コアすぎて草
セトリ的にマニアックな曲が並んどる。サザンの年越しLIVEや普段のLIVEはコアな曲が多いと聞きます。今回で言えば「走れ‼︎ トーキョー・タウン」や「世界の屋根を撃つ雨のリズム」がそれに当てはまる訳です。恥ずかしながら「聴いたことない」曲に分類されるのが正直な話。
サザンでもまだまだ聴いたことがない曲があるんだと思ってサブスクで探した後に聴き漁ったのが2021年の最初の出来事でした。知らんの領域通り越してコアすぎる!草!
なんだかんだで「栄光の男」で涙腺が緩む
2020年の6月に行われた配信LIVEでもこの曲は演奏されたんですよね。桑田さんは確かアコギを持っとった覚えがありますが、今回はまさかの黄色のテレキャスという豪華さ。エレキでの「栄光の男」は音が分厚いどころか迫力さえ感じたんですね。いわゆる「聴く3D」で音楽のジュラシック・ワールド。スピルバーグがすってんころりでメガネと幽体離脱。いや、なんの話。
長嶋茂雄について語りてぇ
この曲って長嶋茂雄が絡んどるんすよね。ミスタープロ野球にして巨人の永久欠番になっとる背番号3番の選手。立教大学時代めは六大学リーグの当時の本塁打記録を保持していて、鳴り物入りで入団したのがミスターやった訳です。ちなみに、ミスターが巨人に契約した際に支払われた金額よりも200万高い2000万円で契約して中日に入団したのが板東英二という逸話をここに残しておきたい。(ゆで卵はそう言っとったらしい)
プロ野球人気を高めながら依然としてレギュラーを張っていたミスターも衰えには勝てず、晩年は握力の低下を防ぐために打撃練習で出番が来るまではゴルフボールを3球掴んで待機するなどをしとった。(NHKの番組で観た記憶があります、知っている方いたら教えて下さい)
そして現役引退を迎える訳ですけど、併殺打の多かったミスターの最終打席はもちろん併殺打っていう。プロ初の試合出場で金田正一から4打席連続三振という記録から始まり、ベースの踏み忘れでプロ1年目から3割30本30盗塁というトリプルスリーを達成することも消えながら天覧試合でサヨナラホームランを放ち、躍動感のあるサードの守備で国民を魅了して良くも悪くも期待に応えた男っていうのが長嶋茂雄という人物なんすよね。
監督になっても巨人史上初めての最下位を経験し、1994年には最終戦まで優勝がもつれた国民的行事の「10.8決戦」や、ゲーム差が大きく開きながらも優勝した「メークドラマ」や20世紀最後の日本シリーズにおけるダイエー率いる王監督との「ON対決」ということまで。セコムしてますかおじさんは誰からも愛されながら話題の中心にいつもいた訳です。長いこと書いてきましたけど。
これらドラマチック性の高い部分を含めてミスターは「栄光の男」なんすよね。こういった情報を元々知っていましたが、意識して聴くことが最近増えて最初の文に戻る訳です。涙腺が緩むと。自分自身が年齢を重ねたっていうのもありますけど、男の行く様を桑田さんの実体験と長嶋茂雄という人物を絡めたところにグッとくるんすよ。それをエレキで…もう感動のキャパ超えました。参りました。
そして、ミスターの定位置やった4番サードを受け継いだのが岡本和真というね。しかも日本シリーズで登場曲を「栄光の男」にするという。サザンファンの岡本和真。岡本に「若大将」という名称を譲った現監督の原辰徳も現役時代は4番サードというね。巨人のドラマ。ある意味「ドラマで始まる鯉なのに」って誰がカープや。
「エロティカ・セブン」での桑田さんの口パクメッセージに興奮 in2020
「栄光の男」に表される小説的な表現に胸が熱くなりながら、どエロスティックなところにも聴く者を魅了するのが桑田さんの真骨頂やと改めて感じましたね。このエロさが生々しくなくて爽やかなのが羨ましい。艶っぽくて男ながら憧れる表現でもあります。
そのエロが爆発しとったのが「エロティカ・セブン」でして。この曲に
いつかは燃えるような恋をしたいだけさ
っていうフレーズがあるんですけど、そこを歌っている時に「恋を」の部分でマイクを離して口パクで何か発しとったんすよね。多分「エッチ」だと思います。それをなんとなく察して、
あれ絶対エッチだ…
ってなって独り惚れ惚れしてました。「恋」を「行為」と読ませる高等テクニック。なんとなくそう感じたんですけどね。その技術力が高すぎて俺のエロの煩悩が大爆発してティッシュに手を伸ばしたのは言うまでもない。
その後のマンピーで年を越すというね。なんでもありのこの感じがサザンらしくてカッコ良かったっす。あれ、Gスポットってジャイアンツスポットで長嶋さんなのでは??えっ??
LIVE終盤の盛り上がりで年を越せるのは至高の極み
マンピーで年を越したこの気持ちをなんと言おうか。絶頂オン・ザ・ビーチの極み過ぎて辛いのが本音なんすけど、エロで終盤を攻めていくスタイルはシンプルに好きなんすよね。それも「ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)」から始まる流れ。エロの乱れ打ちでヨシ子さんが「エロが足りすぎぃぃ!」ってフンガフンガしながら上鴨そば食っとったのが容易に想像できる。もう最高やないっすか。
ここで盛り上がりすぎて年越しの瞬間をジャンプして過ごしたら天井に手が当たり、伸び切った腕も影響してビリビリしてまったというね。新年早々から悪ふざけの度合いが過ぎた話をここに置いておきます。
最後に
桑田さんの言った「音楽業界・エンタメ業界は負けないからな!」にジーンとしたんですよね。苦境に立たされながらなんとか踏ん張っとる業界は数ありますが、音楽業界もその一つでギリギリで耐えとる。最初の緊急事態宣言のときはLIVEの制約がありありで苦しんだところもありますけど、今回は収容人数に制限があるくらいで大々的な禁止は無いように感じます。
近年の娯楽を娯楽として楽しめない風潮に重なる今回のコロナ禍の現状ですけど、観る者・聴く者を楽しむのが娯楽の在り方やと配信LIVEを視聴して感じました。それを毎回体現しとるサザンのLIVE。サッカー日本代表でよくアナウンスされる「負けられない戦いがここにある」という言葉。それに近い感情を抱きましたね。
とはいえサザンのLIVEで改めて聴いたことの無い曲が知れたので、今回のセトリをプレイリストに組み込んで毎日3回は聴こうと思います。それを母に教えて
ちょっとコアかな
ってまた言わせてぇ。