エレファントカシマシ TOUR 2018「WAKE UP!!」LIVE in Zepp Nagoya
6月25日、月曜日。
エレカシのLIVEを観に行k(ry…
ボーカルのみやじが喉の不調を訴えて公演延期になったあの日から約3ヶ月弱。9月10日!遂に!待ちわびた!Zepp Nagoyaに!行ってきた!
毎度恒例の石くんの衣装チェック。毎回ド肝を抜く、言わばファッションショーのような楽しみをしている。が、今回は
・少女時代にいそうなミニスカポリス並のパンツ
・ピチッとした上の服
という内容。髪型はサイドが刈り上げられ髪が乗っていたようなビューティーヘアー。ここまでくると毛筆。(ごめんなさい例えが浮かびません(白目))
グラサンをかけて日焼けサロンに行ったようなテカリ具合。梅宮辰夫か。
以下セトリ。
第一部
1.Easy Go
2.風と共に
3.RAINBOW
4.悲しみの果て
5.神様俺を
6.自由
7.i am hungry
8.ガストロンジャー
9.RESTART
10.夢を追う旅人
11.今を歌え
12.いつもの顔で
13.旅立ちの朝
14.オレを生きる
15.Wake Up
第二部
16.今宵の月のように
17.笑顔の未来へ
18.暑中見舞 -憂鬱な午後-
19.俺たちの明日
20.so many people
21.友達がいるのさ
22.ファイティングマン
アンコール
1.花男
19:05過ぎに始まったLIVE。
1曲目の「Easy Go」の破壊力はとてつもなかった。自分は3月のスピッツ×ミスチル×エレカシのたまアリ公演を観に行きこの曲を聴いた。その時はレコーディングが現在進行形、或いは録り終えたであろうホカホカの状態で聴いた事もあり、息継ぎのタイミングがみやじは掴めてなかった。
実際にみやじ自身も歌い終えてから「今度は息継ぎを練習します」と話していた程。
しかし、フェスやツアーで歌う回数を重ねた今回はそれ以上を攻めていた。息継ぎはもちろん、ギターソロや演奏もあの3月より超えていた。ように聴こえた。
メロディーが綺麗な2曲目の「風と共に」が演奏された。ここでびっくり。みやじのアコギが新しくなっていた。今までは、
写真にあるアコギがほとんどだったが変わっていた。思えば10年以上使い続けていたギター。その魂は新しいギターに受け継がれ、清涼感漂うステージを醸し出した。そしてオールドマンは泣いた。
泣いた中でラストの「また出かけていく」のコードを、
A→B→E
が正しいはずだが、
A→C♯m→E
になっていたのには「アレンジ?」「ミス?」と思ったりLIVEならではの体験をした。くっそ細けぇな。
激しいロックナンバー、「RAINBOW」が演奏され会場は最高潮。村山☆潤がサポメン、プロデュースするようになってからよりデジタルサウンドが増えた。この曲もそう。
MCでは「喉の腫れ」を詳しく説明。胃カメラの小さい機械を鼻に入れて喉を見たと。歌えなくなるのではないかと思ったそうだが、戻ってきて良かった。ほんとに良かった。
そんなMCを挟んで演奏された名曲、「悲しみの果て」。何も言えない。G♯のコード界に君臨する王様であり、2分30秒くらいの短い時間に「これしかない!」と言わんばかりの言葉が詰まっている。曲は時間じゃないというのを教えてくれた。
心地良いギターのカッティングでお昼の散歩が似合う「神様俺を」。ラスサビ辺りでいきなり
うおおおおおぐわああ
ってみやじが叫んだのには心臓止まりかけた。怖い。どっちかって言うと「叫び 祈り」ってこれミスチルやん。
綺麗なメロディーの曲第3弾、「自由」。LIVEでここまで化けるとは思ってもいなかった上に飛び込んだ「i am hungry」とかいうロックナンバー。からの「ガストロンジャー」。年々テンポが落ち着いてきてる印象。演奏で魅せてきたエレファントカシマシが曲を届ける事を優先にした結果かなって思ったり。分からんけど。
そして「RESTART」。去年の27時間テレビのテーマソングでロックしてる。ここまで縦ノリでロックしてる曲は近年無いかもレベルのロックしてる曲。もうロックロックこんにちは。
夢を追う僕たちの応援歌と言われて歌われた「夢を追う旅人」。雑誌のインタビューで「50代は老年期の青春期」とみやじが言っていたり、その点からこの曲は2周目の青春の曲でもあったり。LIVEでの化け具合はとてつもない。
打って変わって歌われた名バラード、「今を歌え」。透き通るみやじの声にギターの石くんが乗せて、ドラムのとみの切ないバスドラだったり、哀愁漂ってた。
「いつもの顔で」「旅立ちの朝」というメロディーが綺麗な曲第4弾、第5弾と畳み掛けられた12曲目と13曲目。この2曲の透明感は新アルバム随一。
男の全てを出したようにみやじが歌った「オレを生きる」と激しいロックナンバー「Wake Up」。アジア大会のNHKテーマソングであるが、NHKの曲の起用は納得がいったりセンスが良いなと勝手に感じていた。アルバムとは違ってLIVEで映えるエレカシの真骨頂を見て第一部が終了。
5分弱の時間を空けて再登場。キーボードの村山☆潤とお馴染みのギタリスト、ミッキー。カッコイイ…。
名曲「今宵の月のように」を演奏して、これもまた名曲「笑顔の未来へ」に繋がるこの流れ。大好きな2曲が流れて涙溢れそうになって、そんでもって会場のボルテージは最高潮へ。
まさかの選曲。そう、「暑中見舞 -憂鬱な午後-」。この曲ってお客さんそんな悲鳴上げるレベルの感じで驚く。えっ、そんな曲やっけ。エネルギーしかないレア曲を聴いた夜。色んな人がツイートで羨ましいと呟いていたから、ある意味貴重やったのかも。
大名曲「俺たちの明日」が流れて涙腺崩壊アンプリファー彼氏彼女の関係からの恋のゲシュタルト崩壊とかいう全部を詰め込んで握りこぶしを掲げた。
ここでみやじが石くんに軽く説教。
なんで俺の顔を見てギターソロを弾くの!
かわいい…。終いには「コミックバンド」というみやじ。中学から繋がってると考えると約40年、すんごいバンドだなぁってここでしみじみ思う。
聴き慣れたイントロ。あれだ!「so many people」の流れた瞬間の盛り上がりはとてつもない。今日の盛り上がりの縮図を見た。
「友達がいるのさ」とかいう名曲について語りたい。(知らんわ)(次のアルバムレビューで語れ)
「名古屋中の電気を消して」と歌った時の興奮と感動、泣いた。この曲で何度も泣いた。
何回この曲に助けられただろうか分からないぐらい助けてもらった。
そして恒例のあのギター。茶色で西部劇に出てきそうな、そう「ファイティングマン」のギター!石くんがステージ中央に行きかき鳴らす。
この曲のサビ終わりに歌われる
ベイビー ファイティングマン
で悲鳴というのか黄色い声というのか、いつから飛び交うようになったのか不思議に感じた。すんごい不思議。
そんでもってラストはみやじが飛んで終わる。
こんな風に。
ストーンズのような挨拶で終わったと思ったら鳴り止まぬ拍手で再登場。
歌われた名曲「花男」。ファーストアルバムを今も歌う事って何気にすんごい。ヤバい。
男を凝縮させた曲がこの「花男」で、それをラストにして終わるサポメン含めた6人がファイティングマン。そう思わせたLIVEやった。
最高かよ。最高かよ。そしてみやじが最後に一言。
おなら人間
もう子供。かわいいかよ。52歳やで。かわいすぎんか...。
自分自身、エレカシのLIVEを観るのは今年の3月にさいたまスーパーアリーナ以来。あの時よりも演奏がパワフルかつ力強くて、ツアー最終日の前日だったがそれを感じないくらい全てがカッコよかった。間違いなく4人は歩みを止めないで進んでいた。率直に言って観た方が良い。後悔はしない。
エレファントカシマシというバンドはずっとエレファントカシマシだろうし、ずっとロックしていくんやろうなぁと思わせたLIVEを観た気がした。
正直、去年リリースした30周年のベストアルバムと「WAKE UP」だけでセトリが作れてしまうLIVEだった。しかし、その分良いとこを凝縮した「たまらない」LIVEでもあったのだ。
戦い続ける4人の男はずっとファイティングマン。