聴く赤ヘル打線2010=くるりのアルバム「アンテナ」
くるりのアルバム「アンテナ」は名盤やと思うんすよね。どの曲もバランスが良くてロックしとるし、ストリングスの入っとる曲もあれば弾き語りのような曲もある。そのベースとなるのはエレキがジャカジャカ鳴っとる曲なんすけどね。
そのアルバムを2010年の広島打線に乗せて書いていこうと思います!何で広島かって??
岸田さんが広島ファンやから!!!
どの球団でもある程度いける僕の知識を青木高広のようにフル活用して書いていこうと思います!題して…
聴く赤ヘル打線2010
=くるりの「アンテナ」
です!このサイトを基に書いたんで「キャッチャーの上村は?」とか言わないでください!
ではどうぞどうぞ!!
- 1.グッドモーニング=二塁 東出輝裕
- 2.Mornig Paper=遊撃 梵英心
- 4.ロックンロール=一塁 栗原健太
- 5.Hometown=左翼 嶋重宣
- 6.花火=右翼 廣瀬純
- 7.黒い扉=三塁 小窪哲也
- 8.花の水鉄砲=捕手 石原慶幸
- 9.バンドワゴン=投手 前田健太
- 10.HOW TO GO=代打 前田智徳 そして代走 赤松真人
- 最後に
1.グッドモーニング=二塁 東出輝裕
静かな始まり。それは知らぬ間に出塁してまう敦賀気比の底力よね。
バンドサウンドが魅力のアルバムにおけるストリングスの彩りがアルバムを正しとるというか。そこが堅実な守備を誇る東出と被るんすよね。小技もあって足もある。決して大きいのが打てる打者じゃないのにシュアな打撃が脅威の打者。ナイターの試合に「グッドモーニング」ですよ。
2.Mornig Paper=遊撃 梵英心
ゆったりテンポからいきなり疾走感を出すクセ曲。ロック全開といったところ。まるで俊足でありながら大きいのも打てるショートの梵ならでは。
ゴールデングラブを取った全盛期の守備力は現ショートの田中広輔と良い勝負なんやないかなと勝手に他球団のファン目線で見てます。さすがは社会人野球で久慈賞を取っただけあるわ…。個人的にサングラス姿の梵が好きでした。
3.Race=中堅 天谷宗一郎
気だるい曲調。エレキのハンマリングがまた良い中毒性を生み出しとる。その辺がオレンジバットの天谷を彷彿とさせるよね。俊足でツボにはまった時の厄介な打者と言えば天谷もその1人な訳で。
それはそうと天谷と言えば赤松とのセンター定位置争い。2人のフェンスよじ登りスーパーキャッチは記憶に残ってますね。1ヶ月の内に2回やってまうとことか奇跡としか言えへん。そういった定位置争いのRaceを2人はしてきた…あれ、もしかしてタイトルの命名はここから!?(なわけ)
4.ロックンロール=一塁 栗原健太
アルバムに入っとるこの曲の佇み、風格。もう強打者のそれと同じじゃないですか。広島で言うとこの栗原がもろそれなんすよね。23本で103打点の2008年の成績がそれを表しとる。
栗原っていうと右肘を上手く使うことで右方向に大きいのが打てる技術を持っとったんですよね。今で言うと巨人の坂本が一番想像しやすい訳で。手術をしてそれを失ったんで不振になったんですけど、まぁ新井(兄)と栗原がおった13年くらい前の広島の打線のエグさよ。市民球場ならではの破壊力がそこにはあった訳で。そんな破壊力がイントロで勝利を確信しとるんすよね。その代表が「ロックンロール」な訳であります。
ちなみに、石原と正捕手争いをした倉義和の登場曲でもありましたね。
5.Hometown=左翼 嶋重宣
ギザギザしとる演奏。優しい地元でありながら気持ちを紛らわしとるのがこの曲。まるで市民球場のベンチのような感じ。
そんなギザギザしながら激しいバンドサウンドも相まって上手く纏まっとる。調子の波は激しいけど首位打者取った赤ゴジラこと嶋重宣そのものじゃないんかなって思ったりしとる。
元投手ながら首位打者を取ったのは並々ならぬ練習があったんやと今思うと震える訳ですけど、その時の広島は個性派揃いですよね。中々に。緒方とか尾形とか鈴衛とか山崎とか末永とか長谷川とか。その中でも嶋の打撃っていうのは他球団のファンからしたら脅威でしか無いのよね。中日で言えば井上一樹そのものでしょ。クセしかないんよね。
晩年は西武にトレードされて広島と西武でごっちゃになっとる点もギザギザ感あって良い。(現在は西武でコーチ)
6.花火=右翼 廣瀬純
この曲のアコギがめっちゃ好きなんすよね。めっちゃ良きみが深い。上がり下がりがあるアルペジオが花火を上手いこと表しとる。クセ曲でリピート必須。僕はそれでした。まぁ、アコギが魅力的なんすよね。
アコギじゃなくて肩が魅力的なのは廣瀬純なんすよね。忍者・菊池の応援歌になっとる「広島の鐘が鳴る 広島伝説」のファンファーレの前任者。さすが六大学リーグで三冠王を取っただけありますわ。そんな廣瀬の2010年は調子が良くて3割打ったんすよね。ライトからのバックホームも好返球が多くて多くの補殺を記録しましたし。
確か報道ステーションで外野からの好返球についての極意を話しとったんですけど、ボールの縫い目が毎回フォーシームの握りやから良い球が行くんやと言ってましたね。6番におるのが相手からしたら嫌なタイプの打者。それが廣瀬であってこの曲でもあるんやないかなって思いましたね。
7.黒い扉=三塁 小窪哲也
曲の長さよ。8分33秒ですか。歌を聴かせるというよりも音を聴かせるタイプのそれですね。ゆったりとした音が続くんすよ。どこぞのコナンに出てくる黒い扉の締まるスピードの比じゃねぇ。
ただ、スルッと聴けちゃう不思議な曲。後半の盛り返す感じがたまらんのです。
主に途中出場が多い小窪はそれに当てはまるんじゃないんすかね。代打では強打の打者で守ってはどこでもいける守備がある。
小学校~大学までキャプテンを務めたリーダーシップ。選手会長も田中広輔の前にやってましたし、まとめ役でもあってチームに不可欠なんすよね。そういったところがこの曲と被るんすよね。
8.花の水鉄砲=捕手 石原慶幸
耳に残る印象的なフレーズ。「花の水鉄砲」はそれのオンパレード。これこそクセ者じゃないんすかね。広島の司令塔である石原はもろそれなんすよ。アメトーークでカープ芸人やった時に石原のプレースタイルが放送されましたけど、相手を撹乱させる頭脳的なプレーはクセ者そのもの。奥が深いんすよね。
で、県岐商出のキャッチャーなんすよ。岐阜では名門校の1つとして挙げられてます。東北福祉大を経ての広島へ行くこの感じよね。この時点で広島に優勝(ゆめ)運んどるわ。
倉と捕手争いをやってベテラン捕手となった今は會澤が正捕手ですけど、ジョンソンの時にマスクを被るあのイヤらしいリードは今も健在なんすよね。赤く光る一番星は石原そのもの。「花の水鉄砲」も石原そのもの。
9.バンドワゴン=投手 前田健太
これは市民球場ラストゲームでホームランを放った9人目の野手ことマエケン。説明要らんでしょ。多彩な変化球で打者を翻弄。ストレートのキレはセ・リーグ随一。マエケン体操で広げた肩周りが上手いこと投球に繋がっとった。
何年か前のBSのNHKでやっとった番組で投球動作に入った際、一連の流れで100の力を出すって言っとったんすよね。それがリリースポイントの時だけ100の力を出すことを心掛けたら投手タイトルを総ナメするようになった訳です。そっからマエケン伝説は始まりましたね。
曲も伝説というか、アコギが綺麗に鳴ってマエケンのスライダーを上手く表しとる。打撃センスも相まってハンマリングが良い味出しとる弾き語り曲。もうこの曲マエケンやん…。
10.HOW TO GO=代打 前田智徳 そして代走 赤松真人
この曲のスケールの大きさ。岩本っぽさもありながら精神的支柱という観点で見た時、間違いなく前田智徳でありながら石井琢朗でもあるなぁと思いましたね。重厚なバンドサウンドが前田智徳を彷彿とさせとる訳ですし、ドラムも打ち込みから生演奏になって軽快さが出とるんすよね。そこに走塁の名手で守備の名手・赤松真人が代走で出とるのを浮かべる訳ですけど。
前田智徳はアキレス腱断裂やったり怪我さえなければもっとヒットを打っとったと思うんすよ。元西武でソフトバンクの監督をやっとった秋山を超える5ツールプレイヤーになっとったようにも感じますし。フォームから漂う侍の感じが妙に不気味でしたね。そりゃあ高校の時に甲子園でヒット打っても納得できんから泣くくらいですよ。
寡黙のイメージやったんですけど、今の報道ステーションのスポーツコーナーを観とると気さくな感じがしとってギャップ萌えを僕はしてます。
あのグリップ部分は黒茶色で芯の部分は黒色のローリングスのバットが懐かしい。そういったところが曲の重厚さを想起させとるんかなって勝手に、勝手に思ってます。名曲であって名選手という感じ。
最後に
僕は中日とオリックスファンなんですが、広島の戦い方を見ると毎回イヤらしいなぁって思います。今でこそ強打のチームになってきましたけど、リーグ最小のホームランっていう年もありましたし、どっちかと言うと足で点を取るそんな印象が強いんすよね。今やったら野間がそれですかね。
その分個性派揃いのチームなんすよね。2010年だけでもこんな感じ。外国人に野手やとフィオとかヒューバーが、中継ぎではスタルツといった人達もいましたね。広島の中継ぎに出てくる外国人投手ってなんで良い人が多いんすかね。
アルバム「アンテナ」はそんな10年前の広島打線を思い出してくれました。ありがてぇ。
最後にどこでも守れる井生崇光をプロスピで重宝しとったっていうどうでもいい情報を残して帰ります。あざした!