フジファブリックのデビュー15周年記念LIVEが16年目以降の活動を見据えたLIVEになったってほんと??
大阪城ホール(以下:城ホ)のLIVEな訳ですけど、会場に行くまで様々な人がストリートでLIVEをしてて。人前で歌うこと・踊ることの勇気に力を貰ったんですよね。何年もやってたらプロとして契約されるかもしれない。続けることが素敵なことだなぁって漠然と思ったんですよ。それが始まる前。
15年もやっているバンドがフジファブリックなんですけど、様々な事がありながら活動を止めなかったから10月20日があると観てて思いました。
そんな素敵な15周年のLIVEの話。
・全体の流れを軽く
セトリを載っけて軽い流れを書いていきますね。
1.若者のすべて
2.はじまりのうた
3.Green Bird
4.SUPER!!
5.星降る夜になったら
6.オーバーライト
7.バウムクーヘン
8.赤黄色の金木犀
9.ECHO
10.ブルー
11.ハートスランプ二人ぼっち(円広志カバー)
12.透明
13.LIFE
14.徒然モノクローム
15.Feverman
16.東京
17.STAR
18.手紙
19.プレゼント(新曲)
20.桜の季節
21.会いに
22.破顔
こんな感じですかね。言葉にすると
- 頭のブロックがみんなの心を鷲掴みにしたゾーン。
- 7~9曲目が志村正彦ゾーン。
- 10~12曲目がアコースティックゾーン。
- 13~18曲目が後半戦のゾーン。
- 19曲目の「プレゼント」は新曲。総くんによる弾き語りゾーン。
- 20~22曲目がアンコールゾーン。
こういうことです。これを頭に入れて消さないでくださいね。ではでは。
・涙腺がドビッシャー男
城ホでLIVEをする裏には過程があった訳で、その過程が映像として開演と同時にスクリーンに流れたんですよ。2年前のLIVEでのMCでギターボーカルの総くんが「夢ができて城ホでLIVEがしたい」と。大阪城野外音楽堂でのイベントで言ったんですよね。
そこから1年後に城ホでのLIVEが決定してLIVEだった訳なんですよ。その映像を観てウルウルして1発目に演奏された「若者のすべて」で号泣。あのC#のコードで感動しちゃって…ね。もうね、生きてて・息してて良かった。
その「若者のすべて」を聴いて泣いて、「SUPER!!」や「赤黄色の金木犀」でも涙腺きちゃって。この2曲は思い入れがあってグッときたんですよね。
にしても「赤黄色の金木犀」の演出は反則でしょ。スクリーンに志村さんの歌っている・オフの映像を流すのは。曲の疾走感も相まって激動の5年を表しているようで胸にきたんですよ。それで泣いちゃって。「赤黄色の金木犀」で言うとこの ”たまらなくなって” やなぁと。
実は前日にこの曲を学祭で弾き語りしたんですよ。それもあって余計に感情移入しちゃった訳であります。
日付は変わってしまいましたが、昨日レミオロメンの「アカシア」とフジファブリックの「赤黄色の金木犀」を学祭で立って弾き語りしてきました🙋♂️
— オールドマン (@abx_old_child) 2019年10月19日
いやぁ、「アカシア」のイントロを単音で弾くのが楽しいこと!
画像はそれぞれの曲前に言った言葉を文字に起こしてみました〜の図です。 pic.twitter.com/5fMqwN6DGt
終始ウルウルして涙腺ドビッシャー男でした。漂うロマンチック ああ 男の涙。そんな感じ。関係ねぇ。
・ワクワクさんもビックリするワクワク3人衆
涙腺ドビッシャー男でしたけど、3人のゆるゆるな感じを観とるとホッとしたといいますか。安心してLIVEが観れたんですよね。肩肘張らずに観れたというか。
フジファブリックのLIVEに過去何回か行ったことがあるのでその雰囲気は分かっていましたが、会場が大きくなってもそれは健在でして。観ててホンワカしました。そして笑顔が作られた訳です。ワクワクさんも作れなかった笑顔が。(多分)
アコースティックでやった時に「加トーク」と題されてベースの加藤さんが なぞかけ をやったんです。言わば なぞかけ の時間。ファンから投げられたお題を掛ける ねづっち のような事をしてて。
「たこ焼き」
というお題を投げられた訳ですが、どう解くのか考えてて。みんなの頭の上に大阪の梅田駅近くにある「はなだこ」のたこ焼きが回っててお腹空きましたよね。そしたら加藤さんが手を挙げて、
「桃太郎と解く」
って言ったんですよ。そしたら…
「どちらも生地(キジ)が必要でしょう」
で場内割れんばかりの大歓声。加藤さんカッコ良かったなぁ…。加藤さんの手ってめっちゃ綺麗なんですよ。そこも好きですけど、この頭の回転の速さに惚れました。素直に好きです。とかとか。熱くなる演奏もあればゆるゆる話すMCもあってワクワクしたというか。そこのギャップもライブハウスの時と変わってなくて。より好きになりましたね。
・3人体制での独り立ち
ここからがタイトルの通りになる訳ですが、セトリ見ると志村時代の曲って5曲しか演奏されてないんですよね。
この5曲でして。8月にリリースされた「FAB LIST」の1と2の中から歌われた訳であります。これって普段のLIVEだったら「銀河」や「Sugar!!」などの曲が入っとるはずなんですけど入ってない訳で。ただ、今回はこの5曲だけ。
単純に3人になってからの曲が増えたっていうのもありますし、胸を張って自信作っていう曲ができてきたのもそうなんかなって思ったりしてます。最新曲ながら「手紙」なんかはその代表的な曲じゃないですかね。他もありますけど。
アコースティックで3曲やってアンコール前の後半戦にいった時に演奏された曲が、
- LIFE
- 徒然モノクローム
- Feverman
- 東京
- STAR
- 手紙
の6曲で。ここめっちゃ盛り上がりました。鉄壁過ぎてやばくないですかこの流れ。例えるとラグビー日本代表みたいじゃないですか。稲垣に堀江にリーチに具とか福岡とか松島とか中島とか。その他諸々の選手。ひたすら盛り上がったり演奏がアレンジも加えられててかっこよかったです。ひたすらカッコイイってそうないでしょ。それだったんですよね。もっと具体的に言うと...
- 「LIFE」の多幸感満載のサビとアウトロを長めにしたいつものアレンジ
- 「徒然モノクローム」のイントロの破壊力
- 「Feverman」の変態的なイントロから繰り出されるサビの琉球感とそれを踊る人達の楽しそうな笑顔
- 「東京」の間奏で15年分の思いを込めた総くんのラップと演奏技術の高さ
- 「STAR」の疾走感と力強さ
こんな感じかなって。アンコール前までの曲を3人体制になってからの曲で占めるのは今まで無かった気がします。ここの流れが無敵過ぎて希望の光を感じましたもん。
んでもっての本編最後が「手紙」でしょ。15周年のお祝いと16年目以降の歩みを止めない決意を感じたんです。それはみんなに伝える事と志村さんに伝える事の2つの意味だと聴いてて思って。そしたらジーンときたよね。
で、アンコールで演奏されたのが、
- プレゼント
- 桜の季節
- 会いに
- 破顔
の4曲で。「プレゼント」は総くんの弾き語り&新曲。GのコードとCmだったりが出てましたね。しかもアルペジオ。耳が癒されて意識飛んだ。マジで。
その後の初心を忘れないと言って演奏された「桜の季節」で場内がピンク色に染まって春を感じたり。あのGmとCmがたまらんのよ。
からの「会いに」でしょ。演奏するとは思わんくて心揺さぶられたのよね。この曲って志村さんが残した「会いに行くよ」っていう言葉を歌詞にしたって情報を見たんです。
これって実はファンに向けてだったのをこの日知った訳で。この15周年に相応しい曲やなぁって聴いてて思いました。フジフジ富士Qの時は志村さんに向けて歌ってるように聴こえたのが10年経ってそう聴こえる…たまらんのですよ。マジで。じんわりしました。
そして最後の「破顔」でしょ。キーボードのダイちゃんがギター持って物の見事にロックバンドになってた訳です。でもそれ以外の何か、新しい可能性みたいなのをこの目で観ましたね。言葉では表せられないんですけど、言いたいことはこの歌詞に詰まってると思います。
闇を切り裂け さあ鳴らそう 遮るものは
何もない 何もない さあ行こう
逆境の中を3人で乗り越えてきたから遮るものは何もないのかなって思った訳です。
いつもだったら最後に演奏する曲ってLIVE定番曲の「銀河」だと思うんですよ。でもそこをこの「破顔」にしたというのは歩みを止めない3人の決意表明だった気がします。笑顔で行く…もろ「破顔」だなぁって。めっちゃ力強くてグッときました。カッコよかったなぁ…。3人体制の独り立ちはそこで感じましたね。
・最後に
僕はこのLIVEを観るために学祭の実行委員会を辞めました。辞めた要因は他にもありますけど…まぁそういうことです。ほんの少し後悔はあります。でも観た事でその後悔は力に変わったんですよ。歌って不思議ですよね。単純に高校の時から聴いてたっていうのもあったんですけど、それ抜きでも力強さが伝わってきて背中を押されたというか。観に行って良かったです。
総くんが言っていた「夢を信じ続けること」の大切さ。前日観たフォーリミのLIVEでもボーカルでベースのGENさんが同じことを言ってて。夢を信じ続ける・見続けることって恥ずかしいことじゃないことを改めて10月20日に僕は知りました。
志村時代のフジファブリック。3人体制での今のフジファブリック。僕はどっちも好きです。大好きです。これからもずっと好きでいますし、これからもいっぱい聴いて付いて行きます。
そんな城ホのLIVE。素敵な夜でした。