重なり合う2枚 〜 フジファブリックの「フジファブリック」と Base Ball Bearの「C」が放つもの 〜
Base Ball Bearの「C」が好きなオールドマンでございやす。どうも。
様々なアルバムを聴いてきた中で、やはりファーストアルバムが持つ迫力だったり荒削りなところは見もので聴きものじゃないですか。この2枚は荒削りながら勢いが凄まじくて迫力しかないんすよ。そこがたまらんくて今回このような形で表そうと思いました!
では、いきますよ~。
意外と似とる2枚
まずこれを見てほしい。
はい、確かそうでした。実は『GIRL FRIEND』も『桜の季節』に負けないデビュー曲を、と、意識した曲だったりもします。 RT @BBBREEEEZE_GIRL どこかで聞いたのですが、「CRAZY FOR YOUの季節」も、最初は「桜の季節」にしようとしてたって本当ですか?
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) July 16, 2010
上はBase Ball Bear(以下ベボベ)の「C」に収録されている「CRAZY FOR YOUの季節」という曲をボーカルのこいちゃんが解説したツイートである。
お分かりいただけただろうか。
タイトルが元々同じだったという事を。そして、ベボベ側が「CRAZY FOR YOUの季節」にタイトルを変更した事を。
そして、またまたお分かりいただけただろうか。
「桜の季節」と「CRAZY FOR YOUの季節」はアルバムの1曲目である事を。そして、どちらもアルバムバージョンで収録されている事を。
そしてそして。またまたまたお分かりいただけただろうか。
それぞれのアルバムの3曲目に収録されている「陽炎」と「祭りのあと」が割とLIVEの終盤(アンコール)で演奏されがちという事を。
その他にも...
- デビューシングルの発売日がほぼ同じ時期(「桜の季節」は2004年の4/14、「GIRL FRIEND」は2006年の4/12)
- 収録時間もほぼ同じ(「フジファブリック」は46分、「C」は45分)
- 最初の3~4曲にシングル曲や耳馴染み曲をぶち込んで9曲目にシングル曲を置く
- 季節を感じられる(春~秋の終わりを感じられる「フジファブリック」、春~夏を感じられる「C」)
その他諸々ある訳です。上で挙げた例はほんの一部なんで、「おい、これもあるやんけ」と見つけた人がいたら教えてくださゐ。
季節で見ると奥が深い2枚
10曲46分のアルバム「フジファブリック」と11曲45分のアルバム「C」。
を上の方の例で挙げましたが、ここではじっくり見ていきます。そして曲を貼るんで聴いてくださいな。
まずは「フジファブリック」編!
これがアルバム「フジファブリック」の上位打線ですね。1~5曲目の流れはこんな感じ。春から初夏~夏を味わえるのが魅力。
あっ、「追ってけ 追ってけ」は肝試しの時に聴くとより幽霊を近くで感じられるので、勝手な判断で夏としました。
この2曲の季節といったら夏の終わり~秋の始めでしょうかね。9月上旬~10月上旬かなと思うんですけど、読んでるあなたはどうですか?(唐突のフリ)
「追ってけ 追ってけ」~「TOKYO MIDNIGHT」までのマニアックな変態サウンドが3曲続いて聴く「花」の落ち着きようは最早”様”になっとるし、変態3曲が続いた後だからこそ映える気がする。より沁みるというか、身体の中に「ジワァ~」って入る感覚というかね。
10月の中旬から始まり、10月の下旬~11月の上旬、そして11月の下旬で終わると。3曲を当てはめるとそんな気がします。
そして何回聴いても名曲「赤黄色の金木犀」ってほんとに秋がピッタリ過ぎて怖い。この曲を11月に聴くと動悸が激しくなって養命酒が必要になるんです。それで感傷に浸ってたら「夜汽車」が流れてあっという間に終わると。そんなアルバムなんですね。
そんな感じで「フジファブリック」は徐々に盛り上がる曲が並び、強弱をハッキリ付けながら飽きることなく収録されていて完璧なんです。だから好きなアルバムであって、自分の中では大切な1枚です。
では、「C」にいきましょか。
聴けば「うわ、新学期(新年度)始まる」となること間違いなしの上位打線。「桜の季節」と違ってこっちの”季節”は疾走感があって前に進んでる感があります。後悔がないというか。
で、感覚的には4月~7月をこの4曲で味わってるんですよね。不思議なことに。
話逸れるんですけど、好きな子に告白する前とかって緊張超えて謎の無敵モード入るじゃないですか。あの時にBGMとして流すのに相応しいのって多分「祭りのあと」だと思うんすよ。だから夏曲でもありながら学生のための曲でもあるというか。そんだけの話でした。
この3曲のセット感。夏休みに始めた進研ゼミの付録と教材のようなワクワク感がある訳です。最初は「?」だったのが、届いて「!」に変わるのとほぼ同じですよこれ。まぁ、多くの人が「教材=やらない」みたいな方程式を作ってきたと思いますけど、ここでは一旦それを排除。
簡単にまとめるとスルメ曲です。季節はガッツリ夏休み。だから7月の下旬~8月の下旬辺りがピッタリ入るかな。
この曲だけソロで置いておきましょう。これを2学期最初の登校日に聴くと最高だろうなぁって春休みなうな男が文を打ってます。だから季節は8月の下旬。或いは9月の上旬。
この2曲の季節の当てはめが1番難しい。少なくとも体育祭までの期間じゃないのかなと思いますね。だから9月下旬~10月上旬かなと。夏の暑さがまだ残ってるあの季節。夏でもなく秋でもない中間に当てはまると考えます。
まぁ、夏服から冬服に移行する期間のまだ夏服をみんな着てるあの季節。この季節を懐かしく思って胸が締め付けられてます。どうも。
「C」はシングル曲がアルバム曲を支えてるように感じます。荒削りというか、青々しいという印象で。でもそこがまた良い!良いんです。勢いがあって最高な1枚なんです!朝にピッタリですよ皆さん!(朝聴いてるぞい)
ベボベ特有の「歌詞に深い意味あるから声に出して読んでみよ」となる先駆けのアルバムじゃないですかね。実際タイトルの「C」って彼女の「SHE」と海の「SEA」とか掛かってますし。
C (Base Ball Bearのアルバム) - Wikipedia
という感じで2枚を見てきましたけど、奥が深いどころか一貫性を感じられましたね。季節に曲の繋がりに。最早一貫性しかない訳ですけどね。その点から見るとこの2枚は似とるなって感じます。間違いなく。
最後に
「フジファブリック」と「C」が僕は好きなんです。そして、前々からこの2枚を聴くとどこか似てると思ってまして。なので今回このような形でまとめました。
思えばフジファブリックとBase Ball Bearというバンドは元は同じレーベル所属で、ベボベのボーカルギターの小出さんがフジファブリックを意識したとの趣旨もありますし。だから似てるのかって思ったり思わなかったり。
そうそう。これはYouTubeのコメント欄に書かれてた文です。
これにはいいねボタンどんだけタッチしたか。その通り過ぎて頷きまくって首もげたもん。
そんな似とる2枚。音楽性は違うけど重なってしまう2枚でした。この2バンドが対バンとかしたら面白いだろうなぁ。スリーピースだし。
あっ、そう言えばスリーピースバンドか。この2バンド共通点多すぎやろ…。
終わり。
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