重力と呼吸 LIVE in 日本ガイシホール 2日目

今までのLIVEで観た事の無いMr.Childrenを観た。聴いた。


Mr.Childrenの最新アルバム「重力と呼吸」はここで書いたように、非常に瑞々しいアルバムなんです。言わば水たまり。先日放送が開始された4K8K放送で海を放送する勢いで透き通っているアルバムなんですね。例えるならば。

そんな水散るじゃないミスチルLIVE日本ガイシホールで観てきました。


以下ネタバレ有

気をつけて見てください、読んでください。





セトリ

1.SINGLES

2.Monster

3.himawari

4.幻聴

5.HANABI

6.NOT FOUND

7.忘れ得ぬ人 (半音下げ)

8. -Mement Mori-

9.addiction

10.Dance Dance Dance

11.ハル

12.and I love you

13.しるし

14.海にて、心は裸になりたがる

15.擬態

16.Worlds end

17.皮膚呼吸


アンコール

1.here comes my love

2.風と星とメビウスの輪

3.秋がくれた切符

4.Your Song



今回のLIVEはサポメンのSunnyさんとプラスして世武裕子さん(セビー)が入っているんですね。ストリングス等の音はシンセサイザーで賄ってるんですが、同期無しでのLIVEなんですよ。かつてストリングス隊が入って生音で行ったLIVEはあったものの、近年は音源を流して空いた音を埋めてたんですね。今回はそれが無い。それを同期っていうんすけど、同期無し。これは革命でした。


そんな中で開演時間5分遅れでスタートしたLIVE。花道あり。ステージ上にはサンタさんが被るような形の機材。スピーカーというか光を放つ機材なんでしょうね。分からんけど。



1.SINGLES


ステージ後方からメンバーが登場してボルテージは最高潮に達して披露されたのは「SINGLES」。桜井さんはギター弾いて歌うだろうと予想していたけど、まさかのギター無し。ハンドマイクで歌い上げる。


ん?キーボードでギター弾ける人おったっけ


えっ!!!!!!Sunnyだ!!!!!!Sunnyさんだ!!!


Sunnyさんがギター弾いてる!!!!


まさかのSunnyさんがアコギをかき鳴らしていたので、終始そちらをガン見。目が離せんかった。



2.Monster


そんなガン見した後に歌われた「Monster」のイントロのベースで絶頂を迎えました。このベースで何回飯を食ってきたか。

そして、桜井和寿の腰振りが観れたので男ながら胸がドキドキしました。多分これは恋ですね。

そんな感じで、「これ歌うだろうなぁ」と予想していたら的中して全力でノックノックしましたとさ。

めでたしめでたし。



3.hemawari
 

からの「himawari」とか最初からクライマックスやんね。2004年のLIVEシフクノオト」は1曲目に「終わりなき旅」が歌われて、クライマックスだの言われてました。その再来ですよほんとに。

Thanksgiving25で歌われた時よりも力強くて、ロックバンド・Mr.Childrenを観た気がします。いや、しました。



4.幻聴


himawari」の大サビで号泣してヤバくなって、その次に歌われた「幻聴」で理性崩壊。友達と来てたけど、この4曲でLIVEが満足してしまって帰ろうと思ってしまった。それくらいおかしくなった。

「幻聴」の大サビ前の歌詞

温かな誰かの微笑み 


温かなみんなの微笑み 

になってて2度目の絶頂。軽く意識が飛んだ。



5.HANABI


軽くMCを挟んで歌われた「HANABI」。今回のLIVEの瑞々しさの象徴的楽曲。この曲の時のスクリーンに映し出された映像が神秘的でした。表現の仕方が難しいのでピッタリな画像を貼っておきますね。
(BUMP OF CHICKENの「シリウス」MVより) 

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桜井さんが転調後からアウトロまで弾かなかったのは新鮮で、歌に集中してたのか身体にすんなりと曲が入ってきました。もう「HANABI」良きね。やっぱり。



6.NOT FOUND


からの「NOT FOUND」よ。いきなりドラムソロから始まって、(これ絶対「ロックンロール」やるやん)と思ってたら、まさかのノッファ。めちゃくちゃ聴きたかった曲が聴けて3度目の絶頂。今回は興奮の勢いがヤバくて、だって原キーのノッファやで!もうね、泣けた。

これほど言葉で伝えるのが難しいのはあるんやねの勢いで新しい単語を作って欲しい。



7.忘れ得ぬ人


最高潮を鎮めた「忘れ得ぬ人」がまた良くて。半音下げだったんですよ。それが艶っぽくて色っぽくて、会場全体が息も殺して観てたんです。良かったですねほんとに。



曲終わりにシーンとし過ぎたあまり、桜井さんがここで心配してましたね。誰も何も話してない、言わば虚無。

と桜井さんが客席について話しているうちに花道中央でドラムセットが

ここでSunnyさんとセビーさんを「赤旗白旗」の挙げるリズムで桜井さんが紹介してて、そこがまた溶けました。

「サニー!セビー!サニー!セビー!」

しかも身体全体で矢印作って。それだけてまホンワカ~して溶けました。



8. -Mement Mori-


そして花道へ。


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汚い絵ですがこんな感じで立ってて。それぞれが客席を見る・背を向けてて。これでリズムが取れるの!?って観てたらまさかの取れてて。やっぱり凄いなぁって思って、ずっとそこばかり観てたのよね。


1996年のシングル曲」と言われ、個人的には「旅人」とか「Love is blindness」とかチラついたんですけど、まぁ、違って。

二日酔いでメロが降ってきた説や、野球をやっている時にメロが降ってきた説がこの曲にはあって、その中でも説明してたのはまさかの後者。

ホテルに籠って、14時間楽曲制作を1ヶ月やり切った最終日のオフにメロが降ってくるとかエグい。しかもセンターを守っとる時に。

自分も野球をやってて、レフトで英単語が何にも浮かばんかったのに、メロが浮かぶのすげぇなぁって思いながら聴いてましたね。「花 -Mement Mori-」を。

まさかの弾き語りからバンド演奏になるとは思わなくて、しかも桜井さんがハイコードで音を出してる!もう何度目の絶頂。

んでもってのメンバーの背中に薄い幕が降りてきて、そこに映像が流れる。もろSENSEアリーナ。センアリチック。極限まで震えた。



9.addiction


震えた・感動した中で歌われた「addiction」で会場を煽る桜井さん。この曲のイントロで聴かれる「ガチャッガチャッ」っていうギターが好きなんすよ。やけどそれは無かったように聴こえましたね。

ハイライトを表すならアウトロ!JENとセビーの掛け合いがたまらんかった。JENがドラムを鬼叩いて、呼応するようにセビーがキーボードを「これでもか!」と言わんばかりの叩き弾き。すんごい楽しそうで泣けた。



10.Dance Dance Dance


JENが叩き終わってドラムスティックを後ろに放り投げ、聴こえてきたのは「printing」!しかも新感覚の「printing」!これは「printing」ではない、「printing」なんだ!


と訳分からなくなってますが、ギターの田原さんが花道の先のステージであのイントロをかき鳴らすんですね。8フレットでCsus4を。

そうです、「Dance Dance Dance」です。

24年前の曲なのに近未来的で新世界的な曲。

ロンリープレイでロンリープレイしなかったけど、まだまだこの曲も現役現役!!(意味深)



11.ハル


終わったらスクリーンには映像が流れて、花道ではスタッフさんが幕を用意しているのが見えましたね。流れ出したイントロを聴いて胸が締め付けられた「ハル」という名バラード。この曲の大サビ前で桜吹雪が舞い上がって、もうそれはそれは幻想的で。

エレファントカシマシの「桜の花、舞い上がる道を」のさいたまスーパーアリーナ公演を思い出しましたね。季節は冬なのに春が目の前にありました。



12.and I love you


そして「and I love you」へ。この曲のアウトロが好きなんすよ。ほんとに。アレンジされたアウトロで激情的に会場が染まって、こんなにも美しくも強いDコード、「レ」の音があるのかって思っちったね。



13.しるし


からの「しるし」で「ブフェッ」ってどこぞのくりぃむしちゅー上田晋也みたいな声が出てまったけど、まさか来るとは思わんくて震えた。

奇跡的に田原側の前から5列目だったんで、桜井さんのギターの運指が見えました!!

なんとですね!!Dm/GよりもF/Gを多用してるのが分かりました!!

これを観て以来僕は!「しるし」をギターで弾く時!F/G→Gのコード進行を!使って!い!ま!す!(暴)



14.海にて、心は裸になりたがる


バラード3曲来てお腹いっぱいなのに、そっからの「みんなの声を聴かせて」と桜井さんが言って始まった曲。「海にて、心は裸になりたがる」へ。これ絶対桜井さんはエレキでかき鳴らすやろと予想してたら裏切られました。まさかのハンドマイク。嘘やろと。

でも、ナカケーのベースが元NUMBER GIRL中尾憲太郎さんのように速すぎるダウンピックで最高でした。(ペロリ)

で、転調前の「嫌な奴だと~」のとこを桜井さんはナカケーを指差してまして。そっからのシャウトをナカケーに任せる形でマイクを譲ってて最高でした。(ペロリ part.2)

でも、まさかアウトロで桜井さんが客席を煽って「オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!」と会場がなったのには驚いた。アリーナがライブハウス過ぎて、一瞬ASIAN KUNG-FU GENERATIONLIVEかと思った。分かりやすく例えるとBase Ball Bearの「祭りのあと」の時の状態。まさかのアリーナでそうなるとは思ってなくて、凄く感慨深いものでしたね



15.擬態


海繋がりという事でアリーナがジャンプしてトビウオになった「擬態」へ。何回聴いても良いわほんとに

ラスサビを歌って一体感を出していたのが感動で、このLIVEの透明感を表していた曲でしたねほんとに



16.Worlds end


そして!「Worlds end」!嗚呼、もう最高。念願だったんですよ、この曲を聴くのが!

「重力と呼吸」がロックなアルバムなら、この曲も間違いなく来るだろうと予想はしてたんですが、まさかのまさかでいやぁ、参った。それにしてもどの曲も桜井さんが花道にステージ脇で歌うから目が足りへん。メンバーもそれぞれ動くし、Sunnyさんにセビーさんも観たいし、目と体を分けてほしい。

で、そんな事を思いながらアウトロに突入。毎回恒例のシャウトをして、それを会場もやって。んでもっての最後のシャウトが長い。ロングトーンというのか、2011年のSENSEアリーナスタジアムの「HERO」の時のアウトロのシャウトを思い出した。それをも超える迫力がありましたね!



17.皮膚呼吸


「いつまでもティーンネイジャーで」と話したMCを挟み、歌われた「皮膚呼吸」という曲。まさかのアコギ無し。その分キーボードとバンドサウンドが融合して、よりクリアに聴こえたのはきっと気のせいじゃなかったはず。生で聴く「皮膚呼吸」のカッコ良さは異常。



そんな感じで本編が終了。アンコールへ。

ただ、スマホのライトを光らせてアンコールを待つのはやはり「?」となった。確かに幻想的だし異世界にいて魔法的だった。けど。けど、結局アンコール明けでレーザー光線によってスマホをしまうという事を考えたら何とも言えない感じになった。

まぁ、まずスマホ等は公演中禁止って言ってるから曖昧にしてほしくないなぁって。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という感覚でやっている人が多いから、いっその事海外のようにスマホ使用をOKにしてもいいんじゃないかなって考えたり。

結局何が言いたいのか分からないので、とりあえず言葉の物置としてしまっておきます。



アンコール1.here comes my love


レーザー光線と神秘的なSEから明けたアンコール。歌われた「here comes my love」。3月に行われたエレカシ×スピッツ×ミスチルのLIVEで初披露された時よりも骨格が出来上がっていた。より丈夫に、より逞しく。

その3月の時よりも桜井さんがギターで弾く事が少なくなっていて、ギターソロとちょこっとどこかを弾くくらい。

そう言えばそのような感じで弾いとる人おったなぁって考えたらあれや、スピッツの「涙がキラリ☆」でイントロしか弾かんマサムネさんや。



アンコール2.風と星とメビウスの輪


からの「風と星とメビウスの輪」よ。ほんとにこれは反則やで。まず、2009年のドームツアーを彷彿とさせる青色のジャケットを桜井さんが着てたんすよ。多分同じやと思うんやけど、それもあってかより惹き込まれた。曲の壮大さと相まって惹き込まれたのよね。

この曲の魅力をもう1つ挙げると、ストリングスとバンドサウンドが「ドンッ」と一斉に出るポイントがありまして。そこの桜井さんのシャウトに惚れ惚れした。アンコールで、しかもこのタイミングでそれを持ってくる!?と思わせたところに感動しました。(圧倒)



アンコール3.秋がくれた切符


壮大な曲終わりに歌われた「秋がくれた切符」という最新アルバム屈指のバラード曲は、去年のこの冬の時期に作られたと話してましたね。この人恋しい季節にピッタリという事で、名曲「口笛」に次ぐ秋~冬に聴きたくなるベストソングやなと勝手に考えてたんすよね。桜井さんは座って歌うし、Sunnyさんは3カポでアコギ弾いてるし、もう最高かよ。



アンコール4.Your Song


そして最後に歌われた「Your Song」。記念すべきレミオロメンの結成日にレミオロメンの現時点での最後にリリースされた曲を歌うとは思わなくて。あっ、ミスチルの曲ね。同じタイトルで。

で、話切り替えて、ファンに向けて歌った曲という事でこれがすごく沁みた。田原さんの1カポの青いテレキャスターがもう眩い。この曲で聴かれるシャウトを会場に歌わせていたり、でも桜井さんが歌っていたり。「終わらないで!」と何回強く願ったのか分からないくらいに思い続けた。



思い続けてたら曲が終わってLIVEが終了。濃密かつ濃厚な2時間30分でした。

そう言えば。桜井さん以外のメンバーが話す事が無かったと思った。2014年に行われたREFRACTIONLIVE以降はメンバーそれぞれが話す機械があったのに今回は無かったし、桜井さんもハンドマイクで歌う曲が多いように感じた。ハンドマイク=ロックバンドという考えなのかと思ったり。

それ以上に田原さんのギターにナカケーのベースやJENのドラムの演奏技術が卓越していた。これは素直にヤバイ(語彙力)


これからのロックバンド・Mr.Childrenが進む道を観たようなLIVEで、もう何回一目惚れと一耳惚れをしたんやの勢いで観た最高のLIVEでした。




番外編(お好きなように)

aikoLIVEを一緒に行った女の子と観た訳ですが、その子が感動と余韻がエグいという事でミスチルのファンクラブに入会しました。(拍手)(パチパチパチ)

ミスチルLIVEに行く事が夢だったようで、その夢を叶えられてグッときましたね!

そんな番外編でした。では!